日本円ステーブルコイン「JPYC」、J-KISSでパーソルから資金調達
JPYCがパーソルから資金調達
前払式支払手段による日本円ステーブルコイン「JPYC」を取り扱うJPYC社が、パーソルベンチャーパートナーズからの資金調達実施を3月25日発表した。 パーソルベンチャーパートナーズは、総合人材サービスのパーソルホールディングスの100%子会社だ。 なお調達方法については主にシード期の資金調達で用いられる、新株予約権を利用した簡易な資金調達手法「J-KISS」が用いられたという。 ただし今回の調達額については非公開のようだ。 ちなみにJPYC社が先月2月に実施した資金調達の際の発表では、同社のシリーズA以降の累計調達金額は、9.7億円になったことが伝えられていた。 発表によるとJPYC社はこの資金調達により、ステーブルコインやNFTをはじめとしたweb3技術を活用し、新しい働き方のインフラ構築をパーソルグループと共に進めていくとのことだ。 「JPYC」は1JPYC=1円で取引される日本円連動の前払式扱いのステーブルコイン。法的な暗号資産(仮想通貨)に該当しないトークンとなっており、2021年1月27日よりJPYC社が発行・販売を行っている。 ちなみに現在「JPYC」は、イーサリアム(Ethereum)、ポリゴン(Polygon)、シデンネットワーク(Shiden Network)、ノーシス(Gnosis)、アバランチ(Avalanche)、アスターネットワーク(Astar Network)のブロックチェーンに対応している。 なおJPYC社では、これまで利用されている「JPYC(前払式)」とは別に、資金移動業のライセンスを取得することで償還可能な「JPYC(電子決済手段)」の発行を目指している。
大津賀新也(幻冬舎 あたらしい経済)