吉岡里帆「トランスフォーマー／ONE」で洋画吹き替え初挑戦 キャラの気高さにあこがれ
俳優の吉岡里帆（31）が、20日公開の米映画「トランスフォーマー／ONE」の日本語吹き替え版で、洋画の吹き替えに初挑戦した。 この映画は、ロボット生命体が主人公の「トランスフォーマー」シリーズの最新作で、すべての物語の始まりとなった友情と決別の秘話を描く。全編CGで制作され、「新次元リアルCGムービー」をうたう意欲作でもある。 吉岡は、オリジナル版ではスカーレット・ヨハンソンが担当したキャラクター、エリータワンの声を吹き替えた。 「人間味があって感情面は理解できるのですが、さすがにロボット生命体の体の重さや動きの感覚が分からなかった。実写映画で自分が演じるときとの最大の違いでした」と声の芝居の苦労を語る。 とりわけ空を飛びながら周囲に呼びかける場面は、「飛びながらしゃべった経験がない」と悩んだ。ボイストレーナーに相談すると腰を支えてくれ、飛行時の重心の傾きなどを教えてくれた。 「想像力をかき立てるためにも、そういうレッスンが私には合っていたのですが、実際に空を飛んだことがあるのかというぐらい説得力がある指導でした」と笑顔で振り返る。 演じたエリータワンについては、「芯がぶれず、孤高で気高いのが魅力」と語る。デビュー10年を超えた吉岡も、その気高さにあこがれる。 「私は、人生のプラスのエネルギーを役に注ぎ込みたいと考えてやってきました。今後は、何を伝えたいかをさらに明確にし、強い意思を持ち、エリータワンのように誇り高く仕事に臨みたい。これからはエリータワンがそばにいて、私を守ってくれそうな気がしています」（石井健）
