巨人 まさかの大敗 阿部監督「ピリッとしない」4失点の山崎伊を抹消へ マジック点灯は最短で15日に
「ヤクルト7-2巨人」(13日、神宮球場) まさかの大敗を喫した試合後、巨人・阿部慎之助監督は帰り道を急いだ。神宮に集ったファンの声援が耳に響く。広島との首位攻防戦の3連勝から、最下位・ヤクルト相手に投壊7失点。自分自身に言い聞かせるように「今日は今日、明日は明日だからな」と、言葉を絞り出してグラウンドに背を向けた。 苦しい試合展開だった。初回、先発の山崎伊が先頭・長岡に中前打を許すと、1死一、二塁から村上に特大3ランを浴びた。「粘れなかったですね」とうつむいた右腕。コンディションを考慮され、中9日で迎えたマウンド。以降も立ち直る兆しが見えなかった。 「ピリッとしないから抹消する。ちゃんとリフレッシュして、体調を整えて戻ってきてほしい」 三回には1点を許してなおも2死二、三塁で、阿部監督は交代を決断。試合後に再調整を伝えた。今季、戸郷、菅野に並んでフル回転する右腕。優勝争い最終盤での離脱は想定外だが、状態を見極めた上で抹消から再起を求める。優勝マジック点灯は最短で15日。最速優勝は22日に伸びた。14日は東京ドームに場所を移し、ヤクルトと再戦。仕切り直して目の前の試合を勝ち取る。