小樽小学生暴行死 学校側は必要な児相への連絡など国の規定にのっとった対応せず 小樽市教委が経過報告
HTB北海道ニュース
今年10月、北海道・小樽市に住む女が娘を暴行し死亡させたとされる事件で、小樽市教委は娘と30日以上会えていなかったにもかかわらず国の規定にのっとった対応をしていなかったと明らかにしました。 小樽市教委 谷口室長) 「当該児童本人ともう少しでお会いできそうだということでしたので、そこまで関係機関に相談しなさいという具体的な指導、助言まではできておりませんでした」 今年10月、小樽市の40代の女が自宅で小学3年の娘の腹に殴る蹴るの暴行を加え、死亡させた疑いで送検された事件。警察によりますと亡くなった娘は女の再婚相手の連れ子で、顔や体に複数のあざがありました。小樽市教委は事件発覚後、学校の対応が適切だったかなどを調査し、25日に経過報告を行いました。 小樽市教委 谷口室長) 「一切虐待のような兆候は学校としては見受けられなかったということで、当該の児童の保護者との関係ということも考えて相談しなかったという報告を受けております」 市教委によりますと、娘は事件発覚3日前の登校時に身体測定を受けていましたが虐待の兆候はみられなかったということです。一方、娘は不登校気味で、今年5月から75日連続で欠席していました。 学校側は複数回の家庭訪問で娘に会えていなかったものの児童相談所などに連絡しておらず、児童と30日以上接触できない場合に児童相談所などに連絡するという国の規定に反していたといいます。 小樽市教委 中島正人教育長) 「長期間会うことができない児童生徒について、学校だけで問題を抱え、関係機関への相談をしなかった、この度の対応については問題であったと考えております」 市教委は今後、学校などとの情報連携を徹底するとしたうえで、今後、事件の捜査が進んだ段階で改めて具体的な改善策などを公表するとしています。
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