「いい兆候がたくさん」試合前のロバーツ監督の言葉通りに大谷8戦ぶりマルチ
◆米大リーグ ドジャース4―3ロイヤルズ(14日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム) ドジャース・大谷翔平投手(29)が14日(日本時間15日)の本拠地ロイヤルズ戦に「2番・DH」で出場し、4打数2安打で5日(同6日)の敵地パイレーツ戦以来8試合ぶりのマルチ安打をマークした。チームも3点差を逆転して連敗を2で止めた。 しっかりとボールを見極め、甘い球を捉えた。4回1死に右前安打を放つと、6回先頭の3打席目には中前安打。ともに速球派左腕ラガンズのスライダー系をはじき返した。 名将の見立ては確かだった。5月15日(同16日)に3割6分4厘あった打率は試合前時点で3割6厘にまで下降していたが、ロバーツ監督は試合前に「いい兆候がたくさんある。低めの球を追いかけなくなった」と活躍を予言していた。 指揮官の言葉通り、4打席で6球ほどあった低めに外れる変化球を一度もスイングせず、打つべき球を捉えた。大谷も前日に「結果は良くなかったけど、過程はそこまで悪くなかった」と話しており、5月16日(同17日)のけん制球直撃で痛めた左太もも裏も癒えて、復調気配は明らかだ。 残る課題は勝負どころでの打席か。同点の8回1死二塁は遊飛に倒れた。得点圏打率は70打数16安打の2割2分9厘。勝負強さが戻れば、チームへの貢献度もさらに増していく。(安藤 宏太)
報知新聞社