尾関彩美悠の最新ドローは“ナンバ走り”!? 「ヒザは前後に、肩は上下に動かせば軸ブレしません」
プロ3年目の尾関彩美悠はフェアウェイキープ率が年々上昇。1年目の2022年が66.67%、2年目の23年が69.92%、そして今年は73.67%まで上がった。今回は尾関が持ち球とするドローでフェアウェイをキープするコツを聞くと、右手と右足を同時に前に出す“ナンバ走り”のような動きだった。 肩を上下に、ヒザを前後に動かす 尾関のドロースイングをチェック【写真】 ◇ ◇ ◇ ドローボールを打つにはイン・トゥ・イン軌道で打つことが大切です。その軌道を安定させるためには軸を動かさないこと。頭が動いたり、左右にスライドする動きが大きくなると軸がズレるので、ドローボールが安定しません。 軸を安定させるポイントは肩とヒザです。テークバックでは左ヒザを前に出して左肩を下げる。ダウンスイングでは反対に右ヒザを前に出して、右肩を下げていきます。スイング中はヒザを前後、肩は上下に動かすだけ。そうすれば、体を左右にスライドする動きがなくなるので、軸が安定します。 もう一つのポイントは左ヒジの使い方です。特にスライスに悩んでいる人は、フォローで左ワキが空いてしまうタイプが多い。左ワキが空くとインパクトでヘッドの軌道が不安定になります。それを解決するには左ヒジを体にくっつけることが大事。左ヒジを左ワキ腹につけて打つと左ヒジが支点になるので、ヘッドが抜けていく通り道が安定します。 ■尾関彩美悠 おぜき・あみゆ/ 2003年生まれ、岡山県出身。21年のプロテストでトップ合格を果たすと、翌22年にツアー初優勝。今季は優勝こそないが、平均ストローク11位(70.83)と安定した成績を残している。JFEスチール所属。 ◇ ◇ ◇ 今季、2試合を残して年間女王を決めた竹田麗央の飛んで曲がらないスイングを解析。関連記事【米ツアーの選手も含め「270.25ヤード」の飛距離は堂々一位 竹田麗央はなぜそんなに飛ぶのか?】を読めば、その秘密が分かる。