楽天・梨田監督にオコエ激怒事件の真相を直撃!
実は、1年目を終えた選手のオフの管理については、どのチームも頭を悩ませている。ドラフト後は合同自主トレを行い、キャンプインに必要な体力を作ることを球団が調節指導できるが、1年目のオフからは、選手会とのポストシーズンの取り決めで、球団は、直接指導、管理をすることはできない。 チームによっては、オフの自己管理のガイドラインを選手に渡すなど、ルールの範囲内でオフのトレーニング指針を伝えているが、直接のチェックはできないため、あくまでも本人任せとなる。 「考えている選手」は、先輩の自主トレに志願して参加させてもらったり、逆に他球団も含めた先輩から声をかけてもらったりして、オフの準備を学び覚えていくものだが、そういう積極的な働きかけをしない選手はオフをどう過ごせばわからないまま、結果的に準備ができずキャンプインを迎え、伸び悩んでしまうのだ。2年目のジンクスといわれる失敗の一端は、こういうところにある。 オコエはダルビッシュ有の合同トレに参加するなどしたようだが、2か月の長いオフをすべて一緒に過ごしたわけでなく、結果的に自己管理と準備が不足のまま、キャンプインを迎えてしまった。 オコエは今回の失敗に、「野球に対する姿勢ももう一回見つめ直したい」と何度も反省の弁を口にしている。本来は、頭のいいプレーヤーである。そのポテンシャルの高さは、改めて説明するまでもないだろう。温厚な梨田監督の怒りを、メッセージとして本気で受け取り、初心から出直しすることに期待したい。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)