【ONE】山田海南江が強豪バストスに極めを許さずトップ攻めも判定負け「楽しい10分間だった」
2024年3月9日(土)、タイ・バンコクのルンピニースタジアムにて『ONE Fight Night 20』(U-NEXT配信)が「国際女性デー」を祝してオール女子ファイターの大会として開催された。 【写真】山田もトップからパスを狙うアタックを続けた ▼ONEアトム級(※52.2kg)サブミッショングラップリング 10分1R 〇マイッサ・バストス(ブラジル) [判定3-0] ×山田海南江(日本) 山田は、幼少から柔道とレスリングに取り組み、レスリングの強豪校・安部学院高校を経て自衛隊体育学校レスリング班に入校。2014年クリッパン女子国際大会フリースタイル48kg級3位、2016年天皇杯全日本選手権同級3位、全日本社会人オープン選手権優勝2回、全日本オープン選手権(シニア)優勝などの実績を残すも、肩の怪我の回復が東京五輪予選に間に合わず。 ブラジリアン柔術転向後は、2019年にJBJJF青帯で全日本を制すると、2021年と2022年に紫帯で全日本連覇。2022年IBJJF世界柔術選手権では紫帯ルースター級3位となっている。2022年には、グラップリングでUWW世界グラップリング選手権53kg級優勝。 対戦相手のバストスは、グラップリング界の超強豪。2019、2021、2022年IBJJF世界選手権48.5kg優勝。2023年はルースター級で優勝。ノーギでも世界選手権で46.5kg級と51.5kg級で優勝している。2024年は、1月のアブダビ・グランドスラム東京のルースター級で優勝。1月27日にはIBJJF欧州選手権のライトフェザー級で銀メダルとなっており、山田と同じく今回がONE初参戦となる。 山田は、2023年11月のADCCアジア&オセアニアオープン55kg以下で準優勝。5月11日にタイで行われるADCC予選第2弾を経て、世界大会を目指すなか、ONEでのアトム級サブミッショングラップリングでのバストス戦をいかに戦うか。 ケージグラップリングは2023年12月の修斗で経験済みだが、今回はリンググラップリング。それでもコーナーやロープもあるリングでのレスリング出身の山田の戦いにも注目だ。 1R、組み手争いから。引き込んだバストスにかつぎパスで後転させる山田。正対しシッティングガードのバストスに側転パスを狙う山田だが、バストスはスピーディーなベリンボロからバックテイク! すぐさま両足フック。 亀にまでなる山田だが首を守るバストスのネックロックを横に落とした山田。トップからニースライスパス狙い。そこにバストスは潜り、デラヒーバから足関狙い、ベリンボロバック狙いも試合の間に対応力が上がりバックにつかせず正対する山田! 右足をヒザで押さえてパス狙い。 中央に戻る両者。ニーカットパスでアタックも、下のバストスは足首を掴むも、山田は跳ね上げて上に。互いにダブルガードに。尻を上げ、上からアタックする山田。 ヒザ裏を合わせようとするバストスだが、ストレートフットロック狙いもキャッチは入らず。足を抜き上から攻める山田は、左足を脇下に狙うバストス。マトリックスから足関節も組ませず抜いていく山田。ゴング。 判定は3-0で極めのアタックを続けバック奪取のバストスが勝利も、思わぬ苦戦のためか笑顔は無かった。
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