柔道女子・出口クリスタ選手 五輪で金 市出身者の快挙に祝勝一色 長野県塩尻市
パリ五輪第4日の29日、柔道女子57キロ級が行われ、長野県塩尻市出身でカナダ代表の出口クリスタ選手(28)=日本生命、松商学園高―山梨学院大出=が初の金メダルを獲得した。塩尻市内は30日、祝賀ムードに包まれ、市民から祝福の声が聞かれた。関係者は市内で祝勝パレードを行うことを検討している。 市内の各種団体でつくる実行委員会が、出口選手を交えた祝勝パレードを検討している。30日は、パリ五輪出場決定を祝って市役所に掲げられた懸垂幕が一新され、等身大パネルには市職員手作りの金メダルが掲げられた。 祝勝パレードは、出口選手の地元・広丘で行う方向で調整していく。7日に市内であった壮行会で出口選手がメダル獲得への決意を語った上で「市長には、メダルを獲ったら郷原街道でパレードをしてもらうと約束してもらっている」と話していた。実行委員長の百瀬市長は「出口選手を盛大に迎え、この喜びを市民と分かち合いたい」と話す。 メダルは市社会教育スポーツ課職員が、折り紙と段ボールで急きょ作製した。大会のメダルをまねて太陽を模した放射線状のデザインや、フランスの国土を表す中央の六角形の飾りなども表現した。 市役所の懸垂幕には縦2メートル、横60センチの防水シートに印刷した「金メダル」の文字が入った。新たな懸垂幕を発注済みで届き次第、交換する。実行委は、市内各所の懸垂幕を掛け替えたり、等身大パネルに金メダル風の装飾を施したりして、祝勝の思いを市民と共有していく。
市民タイムス