【世界卓球】フランスがポルトガルを撃破、27年ぶりのメダル獲得
◇世界卓球2024(団体戦) 2月16~25日 韓国・釜山 2月22日 ●男子第2ステージ・準々決勝 〈フランス 3-1 ポルトガル〉 A.ルブラン 12、-12、-9、-6 フレイタス◯ ◯F.ルブラン 6、8、9 アポロニア ◯ゴーズィ 9、-5、7、7 ジェラルド ◯F.ルブラン -5、5、6、8 フレイタス 男子第2ステージ準々決勝、フランスとポルトガルの強豪対決は、3-1でフランスに軍配が上がった。
トップは、フランスは世界ランキング21位、ルブラン兄弟の兄であるアレクシス(A)・ルブランと、ポルトガルのベテラン・フレイタス(同19位)の対戦。ランキングどおりの互角の試合となったが、35歳のベテラン・フレイタスが実にうまい試合運びを見せた。ラリーを長引かせ、トリッキーなラリーが得意のA.ルブランのミスをうまく誘い、4ゲーム目は11-6で勝利を決めた。
2番に登場したのは、フランスそして世界の新星、17歳にして世界ランキングを6位まで上げているフェリックス(F)・ルブラン。対するポルトガルは、37歳のアポロニア(同49位)が登場。1月のWTTスターコンテンダー・ゴアでも優勝しているF.ルブランがスタートから飛ばしていく。速攻戦術でも長いラリーになってもF.ルブランは安定しており、ストレートでアポロニアを下した。
3番は、フランスはゴーズィ(世界ランキング30位)、ポルトガルはジェラルド(同41位)が対戦。昨シーズンまで長くドイツの「オクセンハウゼン」でチームメイトだったふたりが対戦。手の内を知り尽くしているため、強打対強打のラリーになっていく。2-1とゲームをリードしたゴーズィが終盤で突き放し、タイムアウト後の10-7で、バックドライブからの回り込みフォアドライブで勝利。フランスにとって貴重な1点を叩き出し、1997年以来のメダル獲得に王手をかけた。
4番はF.ルブランとフレイタスのエース対決。フレイタスが老獪(ろうかい)なプレーで点を重ねていき、1ゲーム目を11-5で先取。2ゲーム目はロングサービスとハーフロングサービスを多用するF.ルブランが一気に11-5で取り返した。3ゲーム目、フレイタスは縦回転系のサービスでルブランのチキータを防ぐが、ツッツキ、ストップからの展開でもF.ルブランの勢いは止まらず11-6でゲームを連取し、メダルへあと1ゲームとする。 4ゲーム目、F.ルブランの攻撃はとどまるところを知らず、3-0でフレイタスがタイムアウト。F.ルブランが5-0、6-3、8-4とリードを保つも、9-6となってフランスがタイムアウト。9-8とジワジワ追い上げるフレイタス、ここで絶妙なストップレシーブを見せたF.ルブランが、10-8でマッチポイント。最後はF.ルブランのバックハンドが決まり、フランスが27年ぶりのメダルを決め、フランスチームは歓喜の渦に包まれた。