スロバキア首相、異例の訪ロ ガス供給巡りプーチン氏と会談
スロバキアのフィツォ首相が22日、事前予告なしにロシアを訪問し、プーチン大統領とモスクワのクレムリン(大統領府)で会談した。 ロシア侵攻下のウクライナを支える欧州連合(EU)加盟国首脳の訪ロは、今年7月のEU議長国ハンガリーのオルバン首相に続くもので異例。 欧州向けに天然ガスを供給するロシアと、パイプラインが経由するウクライナの間の輸送契約は今月末で期限が切れる。供給先の一つ、スロバキアも打撃を受ける見通しで、フィツォ氏はこの問題をプーチン氏と話し合ったもようだ。 フィツォ氏はオルバン氏と同じくロシアに融和的な立場で知られ、対ウクライナ武器供与停止も表明している。 EU諸国内で出ている訪ロへの懸念に対し、フィツォ氏はフェイスブックに「きょうの会談は、スロバキア向けのガス輸送に反対すると発言したウクライナのゼレンスキー大統領への返答だ」と反論。ゼレンスキー氏は、ロシアが侵攻をやめるまでガス代金を受け取らない条件なら、輸送契約は延長可能だとの考えを示していた。