「温泉のシーン、真水の川で冷たくて!」『天狗の台所』駒木根葵汰が塩野瑛久、越山敬達と1カ月過ごした宿
ドラマ『天狗の台所』(BS-TBS)で天狗の末裔・飯綱基(いいづなもとい)を演じている駒木根葵汰(こまぎねきいた)さん。SNSで「イケメン高校生」と話題になりデビューして以来、「機界戦隊ゼンカイジャー」(2021年、EX)に主演するなど、活躍の幅を広げています。俳優という仕事への思い、『天狗の台所』で共演した塩野瑛久さん、越山敬達さんとのエピソードをうかがいました。――駒木根さんは茨城のご出身ですが、東京への憧れはずっとお持ちだったのですか? 【画像】撮影の1カ月間、駒木根さん、塩野さん、越山さんは同じ宿に泊まった 僕は田舎派なんです。東京って、人が多くて疲れるなあって思うときがあって……。 田舎は不便なところもありますけど、東京が便利すぎるからそう感じるだけで、どこへ行くのにも歩いたり、自転車に乗ったりする生活が日常だったら、そんなに苦じゃないと思うんですよ。僕も高校へは自転車で片道30分でしたけど、それが当たり前だからイヤだと思ったことはなかったですし……。 東京はなかなか慣れませんね。僕は人が多いのがダメなので、『天狗の台所』で僕が演じた飯綱基の暮らしは、実はすごく理想的です。 でも東京の都会らしさがいい刺激になっている面もあるので、いつか『天狗の台所』のような隠遁生活ができるといいなと夢見つつ、いまはとにかく仕事を頑張ろうと思っています。 ――子どもの頃は将来何になりたいと思っていたのですか? 憧れの生活などはあったのでしょうか。 暮らしとか考えるほど大人じゃなかったんですけど、ただ漠然とお金持ちになりたいとは思っていました。子どもなんてそれぐらいの方が可愛げがあっていいんじゃないかと思いますけど、過去の自分を肯定しすぎてますね(笑)。 ――素の駒木根さんは、どちらかというと弟のオンに近いのでしょうか。オン役の越山敬達さんとは、本当のご兄弟のように息の合ったコンビでしたね。
敬達がよく喋ってくれるようになって嬉しかった
人見知りなところもあったのか、敬達と最初はなかなか話が弾まなかったんですが、急によく喋ってくれるようになって嬉しかったです。僕のことをすごくいじってくるし! 塩野(瑛久)くんは別の作品で一緒になったことはあるんですけど、ちゃんと喋るのは初めてで、3人ほぼ初めましての感じで始まった現場でした。 ――3人とも、本当のご親戚かご兄弟かと思うほどの温度感で、きっとすごくいい現場なんだろうなと思っていました。 一番大きかったのは、撮影の1カ月間、みんな同じ宿に泊まったことですかね。楽屋もとくになく、同じ部屋で、ずっと3人で一緒にいたっていうのが大きかったと思います。撮影がない時間も、みんなで昼寝したり、いろいろ喋ったりしながら3人でいることが多かったので、気づいたら腹を割って話せるような仲になっていたな、って思います。 ――撮影で一番印象に残っているシーンはどこですか? 温泉のシーン(第6話)です。今回の撮影で一番過酷でした。撮影時期は8月で暑かったんですけど、実は温泉ではなく、真水の川での撮影だったので、水がすごく冷たいんですよ! 撮影場所の横にテントを作り、ヒーターを置いて、ベンチコートを着てあたたまりながら撮影していました。温泉の湯気もドライアイスなんです! ――しかも、温泉につかりながら、越山さんと2人でアイスを食べていましたよね。 そう、アイス。あれはつらかったです! 敬達なんて、唇がブルブルして、だんだん紫になってましたし(笑)。オンが夢を語る大事なセリフもあるのに、唇がブルブルして声が震えてるんですよ。温泉であたたまっている様子が伝わっていれば嬉しいですが、頑張りもみなさんに知っていただきたいです(笑)。撮り直しのないよう敬達と2人で頑張ったので、それもあって更に仲良くなったかもしれません。