ひろゆき&武井壮の百獣の王vs論破王⑥ 日米どちらで暮らすのがいいと思う?【この件について】
ひろ 「一番住みづらかった国」ですね(笑)。で、僕がなんで日本が住みづらいと思うかというと、日本で暮らしていると周りの人がジロジロ見てくるじゃないですか。 武井 そうですね。 ひろ 僕や武井さんがメディアによく出ているからってだけじゃなくて、例えば個性的なファッションをしていてもジロジロ見られる。これって意外と珍しいことで、海外ではほかの人がやっていることはあんまり気にしないんですよ。僕が行った国の中で、電車の中が静かな国は日本とドイツとシンガポールなんですけど、周りの空気を読んで静かにしゃべっている。 武井 それはあるね。日本の街中でチューすると冷たい視線を向けられるけど、スペインとかに行ったら、半分くらいの人がチューしてる。だから「俺もチューしていいんだ」って思うもん(笑)。 ひろ あと、特にアメリカとかだと距離感の詰め方が日本と違いすぎますよね。 武井 というと? ひろ アメリカだと有名人と遭遇したときに友達面してくるんです。僕はアメリカで『4chan』というサイトをやってるので、顔を知っている人もいるんですが、アメリカだと「おまえ、ひろゆきじゃねえ?」みたいに上から目線なんですよ(笑)。でも、日本人の場合は「ひろゆきさんですよね?」みたいに下から来ます。 武井 アスリートに対してもそうですね。リスペクトはすごく感じるけど、普通に街で会ったら「ハイ、ジョージ」みたいな感じで、ファーストネームで声をかけてくる。こういう違いって、やはり文化的な背景があるんだろうね。 ひろ 「人間は平等」という精神が染みついている気がします。アメリカに留学していたときには、大学の校長にもみんなタメ口でしたから。日本だと先生という時点で敬語を使うし、校長先生ならもっと気を使うじゃないですか。そういう文化の違いは大きいと思います。 武井 あと、アメリカはママが一番威厳があるよね(笑)。 ひろ ですね(笑)。特に黒人系の人はヤンチャな人でも自分の母親には頭が上がらない。校長先生よりママのほうが上です。 武井 日本人は、ひろゆきの言うとおり他人の目をすごく気にして生きているかもしれない。 ひろ それが奥ゆかしさだったり「和をもって貴しとなす」とかだったりしますけど、個性がある人や周りと合わない人にとっては生きづらいですよね。そういう人にとっては、いくら治安が良くて、清潔で、ごはんがおいしくても、どこかに生きづらさを感じるんじゃないかと思います。 *** ■西村博之(Hiroyuki NISHIMURA) 元『2ちゃんねる』管理人。近著に『生か、死か、お金か』(共著、集英社インターナショナル)など ■武井 壮(So TAKEI) 1973年5月6日生まれ。東京都出身。タレント、元陸上十種競技日本チャンピオン。格闘技、野球、ゴルフなど様々なスポーツの経験を持つ。公式Webサイトは【】、公式Xは【@sosotakei】 構成/加藤純平(ミドルマン) 撮影/五十嵐和博 ヘア&メイク/奥野誠