総合病院の元職員、病棟に侵入→理事室に放火試みるも失敗→中庭に火を放つ 退職前から理事長とトラブル 神戸
神戸市北区長尾町上津の総合病院「ありまこうげんホスピタル」に侵入し病棟の内外に火をつけたとして、兵庫県警有馬署は7日、建造物侵入と現住建造物等放火未遂、建造物等以外放火の疑いで、元職員の会社員の男(43)=神戸市北区=を逮捕した。退職前から病院を運営する法人の理事長とトラブルになっていたといい、「私がした」などと容疑を認めている。 【写真】「母とけんかし、自分が死んだらいいと…」民家全焼、住人の61歳女を放火容疑で逮捕 逮捕容疑は9月25日午後8時半ごろ、病棟に侵入して2階の理事室にライターオイルを流し込み、着火具で放火しようとして失敗した後、病院中庭ののり面に火を放ち、雑木や雨どいなど約8平方メートルを焼損させた疑い。 同署によると、病院には合鍵を使って入ったとみられ、理事室のドアの隙間からオイルを流したといい、中庭でもオイルを使った可能性がある。通りがかった職員が炎に気付いて119番し、消防隊員55人、消防車17台が出動した。入院患者や職員ら計約500人にけがはなかった。 その後、防犯カメラなどから元職員が浮上。7月まで栄養士として同病院に勤務しており、雇用関係を巡って理事長に苦情を申し入れていたという。 同病院は417床で、精神科、内科、歯科などがある。