オレンジ高騰の一方… 国産ミカンも“カメムシ”が原因で不足の可能性 西日本中心に大量発生のカメムシ「吸われると実がだめになる」
加工用は1キロ20円ほどと青果用の10分の1程度。ほとんどの生産者が加工用は栽培していません。 オレンジ不足で加工用の需要が高まっても、ミカン農家にはあまり恩恵はないと言います。それよりも心配事は、国産ミカンも不足する可能性があるといいます。その原因が… ■ミカン農家は季節外れの“カメムシ”に悩まされる… (中道陸平記者) 「シャッターの間にいっぱいいますね」 強烈なにおいを放つ「カメムシ」です。本来なら秋ごろから多くに目にするようになりますが、ことしは西日本を中心にすでに大量発生しています。 (御浜柑橘 芝安博社長) 「(カメムシには)実の果汁を吸う生態があって、カメムシに吸われると実がだめになる。加工にもまわせない」 国産ミカンまで不足に陥らないよう、御浜町では4月末から農薬散布するなど、季節外れの「カメムシ」対策に追われていました。 岐阜のスーパー「バロー」にあるのは、生搾りのオレンジジュースの自販機。オレンジ4個分をまるごと絞り、値段は1杯350円です。水や砂糖は不使用で添加物もなし。 この「アイジュース」の自販機。シンガポール発で世界30か国以上に展開中。日本には去年4月に上陸し、現在約410台設置され、人気急上昇中。 更なる拡大を狙う中でいまのオレンジ不足については? (IJOOZ 米山利憲さん) 「アメリカとオーストラリアに契約農家がいて、今年度中は供給できることが確認できている」 「アイジュース」は、ことし中に国内に1000台の設置を目指すと攻めの姿勢。世界で起きているオレンジのいわば奪い合い。日本では、今後“高嶺の花”となってしまうのでしょうか。
CBCテレビ