「国分太一のTHE CRAFTSMEN」

5月3日に放送された「国分太一のTHE CRAFTSMEN」(毎週金曜曜夜10:00-11:00[BSJapanext＜263ch＞])は、「ガレージカスタム 壁板の貼り付け完結編」と「車カスタム 天井板の張り替え編」だ。何度も手戻りした車カスタムと違い、比較的順調に進むガレージカスタム。今回は国分がかねてから提案していたアイデアが効果を発揮して、「言ったじゃん俺」とドヤ顔が飛び出した。 【写真】国分太一「形になっていくのは嬉しい」と見せる無邪気な笑顔 ■ガレージカスタム、扉づくり編完結編へ “アメ車カスタム”と並行しておこなわれていたガレージカスタム。前回の放送ではベースとなるベニヤ板を張り付けるところまで進んでいた。板に振った番号などでワチャワチャとした騒動こそあったが、壁板の貼り付けがある程度終わっていたところだ。端材を用いた壁板の貼り付けの最中、壁の床面部分が平らではないため発生したアクシデントもあったが、都度都度修正を重ねて作業を終えていた。 「形になっていくのは嬉しい」と話しながら、終わった壁板を眺めていると、国分が小さく溜息。「こうならないんだよなあ、車カスタム…」と思わず遠い目に。車カスタムは現状、かなり悩まされているのと比較してしまったようだ。 板の貼り付け作業は終了…と思いきや、気になる所を見つける国分。上部の極々小さな隙間を見つけてしまった。「気にならない？」とワカさんこと茨木一綺さんに振るものの、帰って来たのはおなじみ「いいんじゃない？」。「出た！」と仲良く笑いながら、やっぱり気になる国分は端材を貼り付けて埋めることに。 今度こそ、壁板の貼り付け作業が終了。「どうですか？順調さ…信じていいんですか？」とトラブル続きの車と比べて順調に進む工程を疑う国分に、一同は笑いをこぼす。 続いては扉を設置するレールの配置。スライド扉下部のレールに乗せて扉を壁板に合わせたところ、地面が傾いているため扉も傾いてしまっている。これでは扉と壁板が大きく離れてしまう。 するとここで、国分がひらめく。「板ここ(レールの下)に入れちゃ駄目ですか？」とワカさんに提案したのは、レールの下に板を差し込んで水平を得ようという作戦だ。ワカさんがコンクリートに打ち込むために愛用の振動ドリルを手に取ると、板ごとコンクリートに穴を開けてエビモンゴアンカーという道具を使って木材を固定する。 できあがったレールに扉を乗せてスライドさせてみると、今度は扉と壁板がしっかり合う。喜びながらレールを固定しようとする国分だったが、疲れからか上手くネジが刺さらない。「限界が来ました」と笑いながらワカさんに交代しつつ、後々扉を外すことができるように小さな木の薄板を挟み込むといった工夫も混ぜながら設置していく。 「来たね、ここまで」と感慨深げに喜ぶ国分。しかしふと、引っ掛かりなく動作するかをチェックしたときに気づく。テレビのお約束としては「さあこれで完成なるか!?」とドキドキしながら動作を確認するところだが、「急にふわ～って開けちゃったでしょ？」とまじめな職人たちにツッコむのだった。業界歴が長いだけに、大事な“盛り上がりポイント”を逃してしまったのが悔しかったのかもしれない。 ともかくも設置できた扉に鍵を取りつけ、色が違う木材が馴染む様にワックスを塗布。キャンピングトレーラーのヴィンテージライトを扉の上に設置することで、これにて「ガレージカスタム 扉づくり編」は完了となった。 ■国分が求めていたスチーム機が驚きの結果を 続いては車カスタムへ戻ってくる。これまで国分たちを困らせ続けてきた難関、天井板の仕上げに入る。取り付けの際に残ってしまうクレーター、指の跡をなんとかしようというのだ。以前の放送から国分が提案していた、スチームを実際にあててみることに。国分以外は懐疑的に思っていたが、まずは前回の失敗作にあててみる。 用意されたスチームアイロンを試してみると、先程まであったへこみが消えていた。これを見たワカさんは「これいい！」と叫び、国分も「ほら！」「言ったじゃん俺、俺結構前に言ったスチームかけたらどうすかって！」とそれぞれに視線を向けてアピール。さらに「みんな子どもが何か言ってるみたいな…誰も相手にしてくれなかった…」と恨み節をこぼす国分に、改めてメンバーから温かい視線が集まった。 ワカさんとアネゴは作業の準備を、国分は“ヤマさん”こと山口慎也さんとの雑談を挟みつつ作業再開。先々週ぶりに現れたライトセーバー(車内用LED)を今度はワカさんが遊びつつ、天井板の貼り付けが始まる。 天井への貼り付けとあって、手を上げ続ける重労働が続く。仮止めを終えた頃には天井板に隙間ができてしまうアクシデントも発生したが、こちらは今後の課題として置いておくことに。度重なるトラブルがあったものの、ひとまず天井板の貼り付けも終了。かなり苦戦した天井作業に国分が「どのくらいやってた？」と振り返ってみると、3カ月ほどが過ぎているらしい。苦笑しつつ、ひと段落つけられたことを喜ぶ一同だった。 次回予告は「車カスタム LED照明取り付け編」。再び発生してしまったトラブルを前に、何度でも新たな手段を試していく。ワカさんのクラフトマンシップが光る次回放送は、5月10日(金)夜10時から。 ■天井板の貼り付け、扉づくりが完結した大きな区切り ガレージカスタムの扉づくり編では、いつも以上にてきぱきと作業が続いた。番組中でも目に見えてガレージのようすが変わっていくようすは、まさにモノづくりにおける最高のシーンだ。 それぞれのクラフトマンシップが発揮されて作られた扉は、端材の材木を用いたヴィンテージ感あふれるオシャレな姿に。当初の味気ないシャッターに比べると、使い勝手も見た目も大幅に向上した。もちろん失敗や手戻りなども起きていたが、それも含めてDIYのだいご味というものだろう。 メンバー全員が目標を持って進めているため、アイデアを出しあうといったシーンは特に連帯感が見て取れる。国分のかわいい訴えにメンバー全員が「まあまあ」と温かい笑顔になるやり取りは、非常にアットホーム。苦労することがあってもワチャワチャと楽しく騒ぐ、大人の趣味がDIYだ。次回も引き続き大変そうだが、トラブルをどう切り抜けるのか。次回も楽しみに待ちたい。