密閉型のごみ処分場、南砺に着工 砺波広域圏、27年春に稼働
砺波、南砺市でつくる砺波広域圏事務組合が南砺市蔵原で計画を進めてきた一般廃棄物最終処分場の安全祈願祭・起工式は25日、同市南蟹谷体育館で行われた。同広域圏初の埋立場を屋根覆うクローズド型(被覆式)施設となり、両市、県、議会関係者約60人が工事の安全を祈願した。 ごみ最終処分場は敷地面積6・78ヘクタール、鉄筋コンクリート製(幅38メートル、長さ125メートル、高さ11メートル)のプールのような貯留施設を整備して、建屋で覆う。2027年4月の稼働を目指す。総事業費は約47億3千万円。約15年間、焼却灰やガラス、陶磁器類を埋め立てることができる。 砺波市徳万の最終処分場が26年度末に満杯になるため、計画が進められた。 安全祈願祭の後、砺波広域圏事務組合の夏野修管理者(砺波市長)が「環境に最大限に配慮し、安全で安定して処理ができる施設を整備する」と決意を述べ、同組合議会の才川昌一議長、武田慎一県議、田中幹夫副管理者(南砺市長)らがあいさつした。現地説明会も行われた。