南海トラフ臨時情報は出たけれど…変わらぬ夏、帰省ラッシュ始まる でもいつもと少し違う夏「レジャー控え実家で過ごす」 鹿児島県内
宮崎県南部で震度6弱を観測した地震を受け、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が初めて出された中、お盆を鹿児島で過ごす人たちの帰省ラッシュが10日、本格的に始まった。鹿児島市のJR鹿児島中央駅では、土産や荷物を抱えた帰省客が続々と到着。笑顔で再会を喜ぶ一方、地震を警戒し予定したレジャーを控えるという声も聞かれた。 【鹿児島県震度5強】夏休みを襲った揺れ…観光地やスポーツイベントを直撃 一部キャンセルはあったが「過剰に恐れないで」
香川県から鹿児島市の実家に帰省する自営業女性(38)は、宮崎市の青島海岸に行く予定だったが、地震を受けて取りやめた。「実家や海沿いでない場所で過ごしたい」と話した。 京都市の女性会社員(30)は南九州市の実家で過ごす。「地震は心配だが、新幹線も動いていたので帰ることにした。迎えに来てくれた二人のおいにも久しぶりに会えてうれしい」と喜んだ。 JR九州によると、下りの九州新幹線では自由席乗車率が150%を超える便もあった。臨時情報を受け、東海道新幹線が一部区間で減速運転した影響で、九州新幹線に遅れが出た。減速運転を継続する11日以降も九州新幹線では遅れが出る見込み。上りのピークは16日ごろとみられる。 政府は通常の生活を維持しつつ、地震の発生に注意するよう求めている。
南日本新聞 | 鹿児島
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