厳しい局面じゃ…人間将棋で関ヶ原の陣 勝ったのは東軍
武者姿の人を駒に見立てて対局する「人間将棋」が20日、岐阜県関ヶ原町の陣場野公園の特設ステージで行われた。関ヶ原古戦場をPRするため、9月7日から展開してきた「大関ヶ原祭2024」(県、関ヶ原町主催)のメインイベントの一つ。 東軍は高見泰地七段、西軍は徳田拳士四段が大将を務め、甲冑姿で盤上の駒武者を動かし、白熱した対局を展開した。2人は「厳しい戦いじゃのう」「難しい局面じゃ」などと武将になりきったトークで会場の笑いを誘った。今年は東軍が勝利した。 19日は関ヶ原研究大会の基調講演があり、歴史作家の河合敦・多摩大客員教授が「シン・関ヶ原の戦い~新説や意外な視点で読み解く天下分け目の合戦~」と題し、合戦に関する近年の学説を紹介。「合戦の主戦場は関ヶ原ではないとの説も出ています」などと新説を披露し、歴史ファンから驚きの声が上がっていた。 即興で行う「花いけバトル」も同日開かれた。東軍、西軍各3人が個人、団体で計5戦をこなし、3勝2敗で西軍に軍配があがった。大作が完成すると、観客から拍手が送られていた。