桂ざこばさん急逝に桂文枝「言葉を失いました」、西川きよし「『元気の象徴』でした」 哀悼の意
ぜん息のため12日に自宅で亡くなった人気落語家・桂ざこばさん(享年76)を悼み、親交の深かった吉本興業の芸人が哀悼の意を表した。 1994年にざこばさんが脱退し、10年後に復帰した上方落語協会の前会長・桂文枝は東京での高座の直前に知らされた。「あまりにも突然でした。突然すぎました。言葉を失いました。まさに今から出番の時、ざこば師匠の訃報を知りました。あちらこちら電話をいたしました。間違いがないと知りました。まさに青天の霹靂(へきれき)。いまはまだ実感が湧きません。ざこば師匠の大好きな米朝師匠、枝雀師匠の元に行かれるんですね。いろいろとありがとうございました。そんな言葉しか思い浮かびません。合掌」と信じられない様子。 現教会会長の笑福亭仁智は「突然のことでびっくりしています。協会の相談役として何かと気にかけていただきました。脳こうそくから徐々に復活されつつあり、3人のお弟子さん(ひろば、ちょうば、そうば)の襲名披露を控えておられるこの時期での訃報は残念でなりません。上方落語の大功労者として顕彰するとともに、心よりご冥福をお祈りいたします」と悼んだ。 タレントの西川きよしは「突然の訃報、誠に残念でなりません。桂朝丸時代からお付き合いをさせていただいておりました。泣き虫で頑張り屋さんで、桂米朝師匠の弟子で本当に良かったとよくお話しされておりました。背中にデキモノができたとき、師匠が自ら膏薬(こうやく)を塗ってくださったと、涙を流しながら話してくださり、私ももらい泣きをし、お互いにこれからも頑張ろうな、と約束をしたことを昨日の事のように思い出します。私にとってまさに『元気の象徴』というべき存在でした。心よりご冥福をお祈り申し上げます」と悔やみのコメントを寄せた。
報知新聞社