芳根京子、報道記者演じ「ニュースの見方がかわった」働く女性の立場の変遷も体感【オリコン ライターズ】
■好きな弁当は“1品もの” 『次に何を食べようかな』熟考で驚きエピソードも
現在27歳。先輩との仕事がいかに楽しいかはわかった。ただ最近は年下の俳優と接する機会も増えてきているそうだが、普段、後輩にはどう接しているのだろうか。 「私が先輩からしてもらって嬉しかったことは極力するようにはしていますし、少なからず『自分が引っ張らなくちゃ』という気持ちは芽生えます。あと現場の経験で得るものはあるので、そこに関してはフォローできる部分はなるべくフォローしてあげたいと思います。ただその反面、何でもかんでもやってあげるのもまた違うとも思うので悩ましいときもありますが…。ただ、そうやって年下の方のことを考えたり、話しあうことで自分も俳優として刺激になっているように感じます」 本作に触れたことで、ニュースに対する見方も変わったという。 「私にとってテレビのニュースや報道番組は、昔から目にしている身近なものでしたし、いまもそうです。大まかな流れとしては、正確な情報をキャッチしてテレビで放映するというシンプルなものですが、その裏側には多くの人の思いや葛藤がぶつかりあい精査、編集されるなど、いくつものフィルターを通し初めて正しい情報として世に伝わる。同じニュース・トピックスでも、角度や視点が変わることで全く別の様相を呈す。そんな大事な作業を毎日続けているという当り前の事実に驚かされました。本作に関わったことで、ニュースや報道番組に対する見方が変わり、それまで単に『いつ、どこで、何がおきた』という事実を知ってさまざまな感情が生まれるだけでしたが、最近はこの映像を切り取ったカメラマンさんはどんな気持ちで撮ったのか、記者さんはどんな思いで取材したのだろうと、ニュースに対する見方に奥行きが生まれたように感じます」 今作を通じて視聴者に伝えたいことは、リアリティのある物語と女性の立場のうつろい。 「今回は報道でしたが、一つの職業の裏側を知れることもドラマや映画の魅力だと思います。実話をもとにした作品ですので、ストーリーにすごくリアリティがありますし、昭和・平成・令和に起きた大きなニュースを振り返えるヒューマンドラマなので、当時のことを思いつつ、没入感に浸ることができると思います。その中で、働く女性の強さや美しさはもちろん、時代ごとによる女性の立場の変遷などを感じていただけたら嬉しいです」 ちなみに芳根は、現場のお弁当やケータリング(食事を配膳、提供するサービス)が大好きな俳優として知られている。好きな”現場メシ”について訊くと「え~っ(笑)! たくさんありすぎます!」と言い、熟考したあげく決めきれず、なぜか話題は彼女の好きなお弁当の種類の話に。身振り手振りを駆使し、大きな瞳をきょろきょろとさせながら熱弁する。 「ほぼ全てのお弁当やケータリングが大好きですが、強いて言えば、おかずの種類が豊富な幕の内弁当よりもカレーや牛丼など一品物が好きなんです。というのも撮影の合間は時間が限られているのでおかずを選びながら食べると時間がかかってしまい、『次に何を食べようかな』って考えながら食べていると、気づいたら休憩時間が終わっているんです。以前、大阪から帰京する際、おかずの多い彩り豊かな駅弁を買って車内で食べていたのですが、まだほぼ残っているのに、気づいたらもう新横浜で(笑)! あれには我ながらびっくりしました」 (取材・文/キャプテン・オオサワ) ※取材の模様は、3日放送の『ライターズ!』(日本テレビ 日曜深夜1:25)でもご覧いただけます。