一気に評価アップ! Jリーグ“ブレイク”ランキング21~30位。2023年、最も市場価値を上げたのは?
台頭する選手もいれば、大きく成績を落とす選手もいるが、2023シーズンに最もブレイクした選手は誰なのだろうか。データサイト『transfermarkt』が算出した市場価値上昇額ランキングを紹介する。※2023年1月1日と2024年1月2日の市場価格を比較。価格が並んだ場合の順位はサイトに準拠。各データはJリーグ公式サイトを参照。
30位:レオ・セアラ(セレッソ大阪) 生年月日:1995年2月3日(28歳) 市場価値の上昇額:20万ユーロ(約2800万円/25%UP) 市場価値の変動:80万ユーロ(約1億1200万円)→100万ユーロ(約1億4000万円) 2023リーグ戦成績:33試合12得点3アシスト ブラジル人のレオ・セアラは、2016年にECヴィトーリアからの期限付き移籍でFC琉球に加入した。その後ブラジルに戻っていたが、2021年に横浜F・マリノスに加入して5年ぶりに日本に復帰すると、2023年からはセレッソ大阪でプレーしている。 ゴール前での積極性と得点力が強みであるレオ・セアラは、横浜FM時代はアンデルソン・ロペスと併用されていたため、プレー時間はそれほど多くなかったが、それでも2年連続でリーグ戦2桁得点を達成していた。 C大阪加入で不動のレギュラーになると、2023シーズンのリーグ戦におけるプレータイムは前年の1300分から2倍以上となる2646分に。日本でのキャリアハイとなる12得点を挙げ、シュート数は87本でリーグ3位となっている。 レオ・セアラは、身長178cmと大柄ではないものの、フィジカルが強く、シュートパターンも豊富で、ゴール前の競り合いで抜群の存在感を見せた。2023シーズンのヘディングゴールは7得点で、鈴木優磨(鹿島アントラーズ)とアンデルソン・ロペス(横浜FM)の8得点に次ぐ3位の数字だ。
29位:マリウス・ホイブラーテン(浦和レッズ) 生年月日:1995年1月23日(28歳) 市場価値の上昇額:20万ユーロ(約2800万円/25%UP) 市場価値の変動:80万ユーロ(約1億1200万円)→100万ユーロ(約1億4000万円) 2023リーグ戦成績:33試合1得点1アシスト ノルウェー人のマリウス・ホイブラーテンは、2023年に浦和レッズに加入した。これまでのキャリアは全てノルウェー国内のクラブだったが、すぐに適応してJリーグ1年目で見事なインパクトを残している。 浦和は2023シーズンにおけるJ1リーグ最少失点クラブで、その中心にいたのがアレクサンダー・ショルツとホイブラーテンのセンターバックコンビだ。とくにホイブラーテンは185cmの長身を活かしたエアバトルに強く、空中戦勝利数は101回で、2023シーズンのJ1全体で8位となっている。また、足元でボールを扱う技術も高く、得意の左足で正確なパスを味方に届けることができる。視野が広くパスの狙いどころも的確で、攻撃の起点としても活躍した。 ホイブラーテンは、2023シーズンのJリーグ・アウォーズでショルツとともにベストイレブンに選出されている。28歳と決して若くはないものの、市場価値の上昇は当然と言える活躍だった。