戻ってきて! ヨーロッパ、レンタル移籍で大活躍中の選手(2)下位クラブで2桁ゴール! 南米の新たなスター!?
どんなに才能があっても最初からチームの中心選手としてプレーできるとは限らない。そんな選手たちが経験を積むために設けられているのが「レンタル移籍」という制度である。現在ブンデスリーガで得点を量産しているハリー・ケインやアーセナルの主将を務めるマルティン・ウーデゴールもその1人だ。今回は、レンタル移籍先で輝きを放つ選手をピックアップして紹介する(成績は4月28日現在)。
FW:マティアス・スーレ(ユベントス→フロジノーネ) 生年月日:2003年4月15日 国籍:アルゼンチン 今季リーグ戦成績:32試合11得点3アシスト(セリエA) セリエAに新たな“ヤングスター”が誕生した。今季ユベントスからフロジノーネへとレンタル移籍しているマティアス・スーレは、セリエA第34節終了時点で11得点3アシストと結果を残している。 元ユベントスのアンヘル・ディ・マリアを彷彿させる左利きのテクニシャンは、しなやかな動きで相手DFの逆を突いてスルスルとドリブルで突破するタイプのウインガーだ。シュート、パスともにセンス抜群で、1人で今シーズンのフロジノーネのおよそ3分の1のゴールに絡んでいる。3月に行われたアルゼンチンU-23代表との試合では、右からのクロスをジャンプしながら左足のアウトで合わせるおしゃれゴールでファンを沸かせた。 そんなスーレに対してはイタリア国内に加えてイングランドやドイツなど、多くのクラブが獲得に関心を寄せている。本人は16歳から所属するユベントスでのプレーを考えているようだが、悲願のスクデット奪還に向けて彼の移籍金を資金源に大型補強を敢行する可能性もゼロではない。このまま他クラブでプレーするのか、それとも再び黒と白のユニフォームに袖を通すのか。21歳の天才ウインガーの去就に注目が集まる。
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