鶴居村長選、大石氏無投票4選「新たな気持ちで」
任期満了に伴う北海道鶴居村長選が16日告示され、現職の大石正行氏(63)以外に立候補の届け出がなく、大石氏が無投票で4選を飾った。同村長選は1980年から12回連続で無投票となった。 この日は午前8時40分ごろ、村内の後援会事務所で出陣式を行った。新型コロナウイルス感染防止対策で、2020年の選挙戦では街頭演説を取りやめたため、8年ぶりの遊説となった。 釧路管内の首長や支持者らから激励を受けた大石氏はたすきを受け取り「村に育ててもらった恩を返すためにも、気を緩めずに戦う」と必勝を期し、選挙カーに乗車。釧路丹頂農協前で約100人を前に第一声を行い、「村民の皆さまの理解と協力があってここにいる」と感謝。子育て支援や酪農振興などの施策を挙げ、支持を訴えた。 午後5時に立候補の届け出が締め切られ、当選の一報が事務所に伝わると、吉報を待ちわびていた釧路、根室管内の首長や道議、支持者たち70人ほどが拍手。万歳の後、「無投票なのは村民からの信頼が厚いということだ」などと祝った。だるまに目を入れ、後援会から花束を受け取った大石氏は「まだまだ未熟だが、あすから新たな気持ちで頑張りたい」と力強く決意を示した。5月20日から4期目の任期が始まる。
釧路新聞