この「9.5度」本当にMAXのくくりで合ってる?「B3 MAX ドライバー」
【コウタロウ】 メーカーのコンセプトとは少し違うかもしれませんが、「B3 MAX」の9.5度はバリバリのアスリートゴルファーでも使えます。スピン量はかなり少なめで、はっきり言って飛びます。逆にHSが遅いゴルファーには厳しいかも。10.5度は全く違うタイプという感じではなくて、やはりスピン量は少なめです。さらにミスヒットしたときでもボール初速が速く、ヒールヒットでも70m/sを超えていたことに驚きました。
【シオさん】 私は純正シャフトの「バンキッシュ BS40 for MAX(SR)」で打ちましたが、たしかに9.5度は決してやさしくありません。投影面積は大きく、イマドキのやさしいドライバー形状なのに、私のHS(40m/s前後)だと打球が低かった。一方の10.5度にすると中弾道くらいの高さまで上がってくれて、飛距離も出ましたね。9.5度と10.5度の違いはそこまで感じなかったですが、弾道の高さは明らかに違いました。
【ミタさん】 元々、スピン量が少ないシオさんが打つと、スピン量が2000回転未満になってしまったので高さが出ませんでしたね。ブリヂストン独自のフェースのミーリング構造は間違いなくスピン量を抑制する効果があると思います。
【コウタロウ】 商品説明だとやさしさが強調されていましたけど、やさしいというよりは、アスリートが十分に戦えるドライバーでしたね。
【ミタさん】 今までの高慣性モーメントドライバーは、ほとんどが深重心設計でした。しかし「B3 MAX」の9.5度は重心をやや浅めにしたことで、高慣性モーメントと低スピンを両立させています。高慣性モーメントドライバー特有のヘッドのモタツキ感がないので、シャープに振れ、HS45m/s前後のゴルファーでも十分に使えます。対して10.5度は、重心が深いので高い弾道と直進性を感じやすいと思います。それぞれの特徴を踏まえ、適正なスペックを見つけるとよいでしょう。