「クライマックスのセリフを思いつく 生き方ってしんどい」20年描き 続ける漫画家が辿り着いた漫画道
髪の毛を描くと疲れが取れる
――山崎さんが漫画を描き続けるエネルギーはどこから湧いてくるのでしょうか。 山崎 単純に、「漫画を描くのが好きだから」に尽きますね。漫画を描いていると疲れがたまるけど、描いている時が一番楽しいので疲れを取るためにまた漫画を描くというサイクルを続けています。辛い状況もファンレターを励みに乗り越えられました。それでもなお漫画を描くのが好きなので、これは一生変わらないんだと思います。 ――何を描いている時が一番楽しいですか? 山崎 女の子を描くときですね。特に髪の毛フェチなので、髪の毛を描くと疲れが取れる気がします。 『にゃーの恩返し』は手が抜けない漫画で、生活を描くってこういうことなのかもしれないなと改めて感じています。ぜひそういう細かな描写を、読者の皆さんには楽しんでもらえると嬉しいです。 山崎紗也夏(やまざき・さやか) 1974年栃木県生まれ。1993年「ヤングマガジン増刊ダッシュ」の『群青』でデビュー。代表作にドラマ化した『シマシマ』(講談社)、『サイレーン』(同)、『レンアイ漫画家』(同)のほか、『アンダーズ』(文藝春秋、原作/鈴木大介)などがある。
ゆきどっぐ