準決勝からメンバー総入れ替えで4ゴール!選手層の厚さ見せた尚志が帝京安積下し優勝!
第23回東北高等学校新人サッカー選手権大会は1月29日午後、Jヴィレッジピッチ3にて決勝が行われた。決勝は福島1位尚志と福島3位の帝京安積の福島県勢対決となった。 【フォトギャラリー】帝京安積 vs 尚志 午前中の準決勝で尚志は延長戦まで戦い、帝京安積はPK戦までもつれ込んでいた。当初の13時から30分キックオフを遅らせて行われたが、帝京安積が準決勝で出場した主力選手をほとんど先発出場させたのに対し、尚志は先発メンバー全員を入れ替え、1年生主体のサブ組で臨んだ。 しかしそのサブ組の攻撃力が開始早々から爆発した。7分FW関口元(2年)のクロスから、準決勝で途中出場したFW千住澪央(2年)がヘディングシュートを決めて先制した。18分にはMF阿部大翔(1年)の斜めのパスを受けたMF田上真大(1年)がシュートを決めて2点目。26分には千住からの浮き球パス受けた関口がゴール、前半終了間際の34分には田上の左サイドからのクロスをMF根木翔大(1年)がワンタッチでゴールに押し込み、前半だけで4-0と大量リードを奪った。 後半は帝京安積も反撃に転じ、37分相手のDFラインのミスを逃さずボールを奪ったMF滝沢涼介(2年)がゴールを決めてまず1点返した。さらに43分、MF阿久津雄大(1年)からのクロスにFW白坂晴人(2年)が右足で合わせてゴール。2点差に詰め寄った。勢いに乗ってさらに詰め寄りたい帝京安積だったが、56分GK村上斗粋(2年)がペナルティエリア外に飛び出しての得点機会阻止で一発退場となり、FWを1人減らさざるを得なくなってしまい、その後は決定機をなかなかつくり出せなかった。このまま4-2で勝利した尚志が2年ぶり4回目の優勝を決めた。 ターンオーバーで完勝した尚志の仲村浩二監督は「帝京さんはプリンスリーグで(セカンドチームが)戦うので、こっちのメンバー(控え組主体のメンバー)でいこうと思いました。こちらに来てB戦をやってきましたが、調子が良かったので底上げができると思いました」と大胆な選手入れ替えの意図を語った。 「プレミアでは誰かが抜けても勝てないといけないと昨年1年で分かりました」と、長丁場のプレミアリーグを戦う上でも、多くの選手に公式戦の舞台を用意する必要があった。「今年もプレミア残留を目標にしながら上に行ければ。でも怖くて仕方ないですね。県内の大会は全部優勝して全国を取りたいです。昨年の選手権で初戦でやられましたので、一戦一戦やることが大事で、山田戦のようにい試合後ぶっ倒れるくらいやれれば」と仲村監督はプレミアリーグ、そして選手権を見据えて毎試合全力で戦い抜くチームへと成長させようとしていた。 一方の帝京安積も決勝は敗れたものの、初の準優勝という結果を残した。「余裕で勝ち上がったわけではないですし、接戦をものにして勝ち上がりました。子どもたちが頑張ってくれて、自信にもなります」と小田晃監督はここまで勝ち上がってくれた選手たちを讃えた。