8人の若者が石油パイプラインを破壊、FBIに警告された「HOW TO BLOW UP」6月公開
「パラサイト 半地下の家族」「落下の解剖学」と同じくNEONが北米配給を担当した「How to Blow Up a Pipeline」が「HOW TO BLOW UP」の邦題で6月14日に公開される。 【動画】「HOW TO BLOW UP」ティザー予告 本作はテキサス州を舞台に8人の若者たちを描いたエコスリラー。彼らは環境破壊に人生を狂わされたことから環境活動家として周囲を巻き込むようになり、やがて石油パイプラインを破壊するという過激な作戦を実行する。 原作はスウェーデンの気候変動学者アンドレアス・マルムによる「パイプライン爆破法 燃える地球でいかに闘うか」。その内容は戦略的平和主義よりも“暴力的な直接行動”が革命の成功をもたらしてきたと論じるもので、大きな波紋を呼んでいた。そのエッセンスを残しつつ物語に改変させた本作は、アメリカで公開されるや否や「危険分子が映画に着想を得て、爆発物やその他破壊装置で石油ガスインフラを狙う可能性がある」とFBIから警告を受ける。そして内部文書が警察、政府に配布されるなど更なる騒動となった。 本作の監督は、気候科学者の両親を持ち気候変動についてのドキュメンタリーを手がけたダニエル・ゴールドハーバー。ドラマ「マーベル ランナウェイズ」シリーズのアリエラ・ベアラーが主演を務め、「アメリカン・ハニー」のサッシャ・レインのほかルーカス・ゲイジ、クリスティン・フロセス、そして「レヴェナント:蘇えりし者」のフォレスト・グッドラックが出演した。 「ベイビー・ドライバー」の監督であるエドガー・ライトは本作を「絶対に見逃せない、今年のベストの1つ」と評しているほか、「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」のダニエル・シャイナートは「重要で緊急、素晴らしいスリラー!」、「グリーン・ナイト」のデヴィッド・ロウリーは「今年のベスト映画の1本」とつづっている。 あわせて特別ティザー予告が解禁。本映像にはアメリカのレーベルからデビューした日本のアーティスト・Dos Monosの未発表音源が使用されており、制作は映画コミュニティー「渋谷電影 SHIBUYA CINEMA CLUB」が担った。Dos Monosのコメントは以下に掲載している。 「HOW TO BLOW UP」は東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、池袋HUMAXシネマズ、シネマート新宿ほか全国で順次ロードショー。公開に合わせて新しい映画レーベル「VELVET FILMS」が誕生し、ブランドサイトやSNSがオープンした。配給はFilmarksの運営会社が設立した映画レーベル・SUNDAE(サンデー)が担当する。 ■ Dos Monos コメント “火山のように溜め込んだ 僕らのマグマの一欠片 青い炎に焚べました” - 荘子it (Dos Monos) (c)WildWestLLC2022