【独自解説】年末年始に急増『詐欺&空き巣』「知らない番号からの電話は、こちらから掛けなおす」暴力団組長に“闇バイト”使用者責任で大打撃も?! 家族や自宅を守る“7つの対策”も 専門家が解説
特殊詐欺で暴力団トップに賠償命令
2019年、親族や役所職員になりすました特殊詐欺で、六代目山口組傘下組織の組員が受け子をあっせんしたとして、逮捕・起訴されました。そして2023年12月5日、六代目山口組トップの篠田建市(司忍)組長に、約2600万円の賠償命令が出ました。暴力団対策法では、指定暴力団の組員が、暴力団の威力を利用して他人の財産を侵害した場合、組織の代表者らは賠償責任を負うとされています。 Q.トップが知らなくても、暴力団対策法でトップに賠償命令が出るのですか? (石原氏) 「使用者責任がありますから、そこを突かれるということです。そもそも、なぜSNSの“闇バイト”で素人を集めたり“半グレ”ですとか“トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)”に現場の仕事をアウトソーシングするのかというと、暴力団の人間が直接実行犯として犯罪を行うと、すぐ組長にも手が回りますし、組事務所も家宅捜査を受けます。そこでワンクッション置くことで自分たちに手が及ばないようにしようというのが“闇バイトの構造”なんです。今回、こういう形で賠償命令が出たということは、反社としては大打撃になっていると思います」
年末年始は空き巣に注意
防犯アドバイザーの京師美佳氏によると、「年末年始は自宅を留守にする人が増えるため“計画的に犯行を行うプロ”と、”正月に向け稼ぎたい素人“による空き巣・窃盗事件が増加する」といいます。その犯罪者は、侵入に5分かかるとの7割が諦め、大きな音・明るい光・時間がかかること・人の目を嫌うとのことです。 Q.犯罪者が下見の段階で「音・光・時間・人の目」などで諦めるようにアピールすることが必要なのでしょうか? (石原氏) 「やはり『手間がかかって、通報されるリスクが高いぞ』と防衛側がアピールすることで侵入を未然に防ぐことになると思います」
年末年始の今からできる空き巣対策ですが、 1.「SNSはすべて事後報告にしておく」旅行中に書き込むと今留守なのがバレます。 2.「留守番電話の応答を“在宅中”に」例えば「ただいま留守にしております」を「ただ今来客中です」などに変更しましょう。 3.「3日以上の不在を目安として、新聞など配達物を止める」ポストに溜まっているのはNGです。 4.「玄関や窓の強化に防犯ステッカーを張り、補助錠や防犯アラームを設置する」“防犯カメラ作動中”などのステッカーは多言語で、アラームは100dB以上の音量のものを使用しましょう。
5.「照明で在宅を装う」防犯タイマーを使って、定期的に明かりがつくようにして、センサーライトも明るいものを使用しましょう。 6.「旅行中は花・植木を片付ける」枯れていると不在中なのが分かってしまいます。日常で目立つ花などで人目を引き付けると良いです。 7.「駐車場に別のものを置く」車がないと留守がばれます。自転車などを置くと在宅を装えます。 また、京師氏は、「空き巣以外にも12月~3月は放火も増加。交換したタイヤや雑誌の束は片づけるべし!」と注意しています。 (「情報ライブミヤネ屋」2023年12月13日放送)
【関連記事】
- 交通事故の死者142人、特殊詐欺被害2400件超 パトロール強化の歳末警戒を大阪府警本部長が激励
- 【独自解説】『ENDGAME』イギリス王室暴露本 “差別発言”の犯人は!? 名物司会者が暴露!王室側もヘンリー王子側も沈黙 このままだとメーガン妃がピンチに?!
- 【独自解説】“裏金疑惑”キックバック問題 安倍派に続き岸田派・二階派でも…揺れる自民党 「これからは政治の“DX”進めなければ」元衆院議員・佐藤ゆかり氏が解説
- 【独自解説】「5人辞めないともたない」日々増える“疑惑”…岸田首相、近く人事行い安倍派を一掃?一方、エース級投入の東京地検、事情聴取は国会閉会後か「それなりに勝算がある」
- 【独自解説】相次ぐ“操作ミス”が原因の高齢ドライバーによる事故 一方で免許返納は減少傾向…そこにある課題は?ライドシェアは救世主になる?