政田夢乃が2打差で決勝Rへ 密着取材では意外な趣味と推しメンを明かす「顔がかっこいい」
今週の国内女子ツアー「リゾートトラストレディス」で、昨年のプロテストに合格したばかりの政田夢乃が奮闘している。初日「69」の11位タイで滑り出すと、2日目は「68」をマークしてトータル7アンダー。首位と2打差の6位タイで週末を迎える。ALBA TVの密着ドキュメント番組「イチハチ」では、政田がシーズン前に先輩プロとのラウンドに密着。新シーズンにかける想いや意外な趣味も明かしている。 【密着動画】プロの心得や趣味の話まで… 政田夢乃と先輩プロとのラウンドに潜入 北海道出身の政田は、古江彩佳、西村優菜らと同じ2000年生まれのプラチナ世代だ。中学2年と高校2年時に全国大会で優勝し、同世代の中でも早くから才能を開花させた。しかし、ケガの影響もありプロテストに合格したのは、5度目の挑戦となった昨年だ。 ケガに苦しんでいた20年のプロテストでは2次で敗退し、一時はゴルフを辞めようかと落ち込んだという。転機が訪れたのは21年。プロテスト合格を目指す25歳以下の女子を対象とした「マイナビ ネクストヒロインツアー」に参戦し、第6戦の「ENTRY LADIES TOURNAMENT」で優勝を遂げた。”結果”を手にしたことで再びゴルフに力を注ぐようになる。23年には同ツアーで年間4勝を果たすなど着実に力をつけ、プロテスト合格につなげた。 番組「イチハチ」では、「マイナビ ネクストヒロインツアー」の解説者としてもお馴染みで、2010年の「リゾートトラストレディス」で優勝を挙げている甲田良美とのラウンドに密着している。 優勝経験のあるプロとのラウンドに一挙手一投足に注目する。政田が自身のスイングの悩みをぶつけるシーンもある。トップスイングでオーバースイングになるクセがあり、「トップを浅くしようとするとタイミングが合わない」というと、甲田は「トップを小さくすると(今までと)切り返しのタイミングが合わなくなる。体ってゆっくり回さないとヘッドが戻ってこない」と答え、自分が好きな選手のスイング動画を何度も見てイメージを膨らませることの大切さも伝えた。 話が弾んでくると政田の趣味の話にも。「野球好きです。本当は、ゴルフよりも野球がやりたかったぐらい好きで…」。幼少期に父や弟とバッティングセンターに行ったり、キャッチボールをしていたという。今は見る専門で、「チームの推しは日ハム(北海道日本ハムファイターズ)だけど、個人的にはソフトバンクの板東(湧梧)選手。顔がかっこいい」と照れながら話す。オフにはイベントで板東選手と初対面し、キャッチボールをして大興奮だった。 和気あいあいとしながらも先輩プロと過ごした1日は「すごく勉強になりました」と目を輝かせた。 夢見る新しい世界に飛び込む政田は、プロゴルファーとしての将来像もしっかりと持つ。「私のプレーをみて楽しんでもらえたり、勇気をもらえたり、何か与えられるようにがんばりたい。応援してください方が多いので、結果で恩返しできるようにがんばりたい。1番はツアーで優勝することが目標」と熱く語っている。 今季のツアー出場権をかけたQTは1次で敗退。主戦場は下部のステップ・アップ・ツアーで、すでに4試合に出場している。今大会は主催者推薦を得て、LPGA入会後初のレギュラーツアー出場だ。予選の2日間は堂々とプレーをして首位と2打差で週末を迎え、デビュー戦Vも夢ではない。一緒にラウンドした甲田と同じ大会で初優勝できたら、こちらも恩返しになりそうだ。
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