JR京葉線、来年3月“通勤時間帯の快速廃止” ダイヤ改正の見直しなし
日テレNEWS NNN
JR東日本が来年3月のダイヤ改正以降、京葉線の通勤時間帯の快速などの廃止を決めたことに、千葉県知事らから反発が上がっている問題で、JR東日本は22日午後、「理解いただきたい」として、ダイヤを見直す考えはないことを明らかにしました。 JR東日本は東京駅と千葉市の蘇我駅を結ぶ京葉線について、来年3月のダイヤ改正で、朝と夕方以降の時間帯の通勤快速と快速を廃止し、各駅停車に変更すると発表しています。 これについて21日、千葉県の熊谷俊人知事が「沿線住民や事業者にとってマイナス面がある。容認できない」と述べ、JR側に申し入れを行う方針を明らかにし、千葉市の神谷市長もSNSで「極端な変更で、相当な影響があると考えている」などと懸念を示していました。 こうした声について、22日午後、JR東日本千葉支社の土沢壇支社長は「丁寧に狙いや背景を説明して理解をいただきたい」などとして、ダイヤを見直す考えはないことを明らかにしました。 その上で、京葉線ダイヤ改正の目的について、3点にまとめて説明しました。 1点目は「混雑のばらつきの平準化」です。朝の上り2本の通勤快速の利用状況は、各駅停車の7割ほどにとどまっていると説明しました。一方、夕方以降の下り方面は快速に利用が集中しているということで、いずれも各駅停車にして、混雑を平準化したいとの考えを示しました。 2点目は「快速や通勤快速が通過する駅の乗車チャンス拡大」で、通過駅では上下30本以上停車が増え、利便性が向上すると強調。例えば、外房・内房線方面から海浜幕張に行きたい通勤快速の利用者が、蘇我で乗り換えるケースがかなりあるはずで、利便性は上がると説明しました。 3点目は「各駅停車の所要時間を短縮」で、快速・通勤快速の待ち合わせの解消で、東京~蘇我間で平均2分、最大7分短縮されると話しました。