独光学機器大手カールツァイス、新竹に拠点開所 今後10年で台湾に約490億円投資へ
(新竹中央社)ドイツ光学機器大手、カールツァイスが北部・新竹市の新竹サイエンスパーク内に建設したイノベーションセンターが18日、開所した。同社台湾法人の章平達総経理(社長)は、今後10年間で100億台湾元(約490億円)を台湾に投資していく予定だとしている。 イノベーションセンターの建設には3億元(約15億円)以上が投じられた。同社の報道資料によれば同センターには高解像度の電子顕微鏡や光学顕微鏡を導入し、先進半導体市場に照準を当てて顧客ごとにカスタマイズしたソリューションやリアルタイムの技術サポートを提供する。 章氏は同センターがカールツァイスの台湾での投資の第一歩だと言及。同社の台湾投資の足取りは少し遅かったとした上で、今後は加速していくとの考えを示した。また同社は台湾で半導体以外に医療技術や顕微鏡、工業計測などの分野でソリューションを提供する他、眼科関係や光学機器の消耗品の事業も行うと説明した。 (張建中/編集:田中宏樹)