発売目前の『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』にDRM「Denuvo」は採用されていない―ベセスダ公式がユーザーの□懸念□をキッパリと否定
12月9日の発売が近づく『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』について、本作の製品版にDRMシステムの「Denuvo」は採用されていないと、ベセスダが公式Xにて言及しています。 【画像全4枚】
製品版に「Denuvo」は含まれない―リーク対策のためと補足
本作は映画「インディ・ジョーンズ」シリーズを原作としたアクションアドベンチャー。「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」と「最後の聖戦」の間の時期を舞台に、世界各地を股にかけた壮大なアクションと大冒険のストーリーが描かれます。
一方で、そんな本作にはデジタルコンテンツの不正なコピーを防ぐ目的で、IrdetoのDRMシステム「Denuvo」が採用されているという指摘が話題となりました。同ツールはゲームのパフォーマンス低下の原因となる可能性があることから、ユーザーからはネガティブな反応を示すことがあります。
ベセスダはこの話題について公式のXで、本作に「Denuvo」は含まれないと正式にこの話題を否定しました。Denuvoが用いられていたのはレビュー版のビルドバージョンのみで、発売前のリークを防ぐために採用されていたようです。
これまでにもDenuvoをめぐる事例や、Irdetoからの見解も
Denuvoを採用したことによるパフォーマンス低下などの懸念をめぐる話題はこれまでにもみられており、『バイオハザード ヴィレッジ』や『DOOM Eternal』といったタイトルのアップデートでDenuvoが削除された、という事例があります。
また、開発元のIrdetoはこういったユーザーからのネガティブな指摘に対して、パフォーマンスに影響を及ぼすようなケースは一握りであると反論。海賊版をプレイするユーザーからゲームの収益を保護することで、作品のアップデートや続編につながるなどメリットがあることを主張しています。
『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』のシステム要件も公開されており、推奨環境ではCPUやグラフィックなどかなりのスペックが要求されるなか、パフォーマンス低下につながる可能性がある「Denuvo」が採用されていないということは、ユーザーにとって嬉しいニュースといえるでしょう。
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