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（ブルームバーグ）： プライベートクレジット業界は拡大の初期段階にあり、今後は投資適格資産が成長をけん引する可能性が高い。世界最大のオルタナティブ資産運用会社であるブラックストーンがこのような見通しを示した。

ブラックストーン・クレジット・アンド・インシュアランスのグローバル責任者、ジル・デラート氏は「プライベートクレジットへのこの長期的な構造的変化は、まだ初期段階にあると思う」と、東京でブルームバーグテレビジョンとのインタビューに応じて語った。

プライベートクレジットは当初レバレッジド資産から始まったが、投資適格の融資市場は「はるかに大きな潜在市場」であり、その潜在的規模は30兆ドル（約4553兆円）以上に上るとデラート氏は語った。

ブラックストーンのクレジット部門は７－９月（第３四半期）に不動産部門を上回り、3547億ドルの資産を誇る最大部門に成長した。１兆7000億ドル規模のプライベートクレジット市場で投資家がより高いリターンを追求する中、同社はクレジット事業を拡大している。

デラート氏は、投資家は「プライベートクレジットに投資することで得られる相対的なスプレッド」を求めていると説明。「スプレッドは非常にうまく維持されている。特に投資適格級では、当社が今年これまでに実施した案件で、185ベーシスポイント（ｂｐ、１ｂｐ＝0.01％）前後の超過スプレッドを生み出した」と語った。

しかし、プライベートクレジット市場の不透明性と急速な成長は、世界の規制当局の厳しい監視の目を引きつけることにもなっている。

原題：Blackstone Says ‘Very Early Days’ in Shift to Private Credit（抜粋）

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