駅の利用者と握手を交わす小林茂樹氏（左）＝奈良市

27日に投開票された衆院選では奈良県内3小選挙区で前職3人が当選を決め、激戦となった奈良1区では自民党前職の小林茂樹氏（60）が比例近畿で復活当選した。小選挙区と比例を合わせると県内の当選者は自民3人、立憲民主党1人。一夜明けた28日、当選者らは早朝から駅前などに立ち、政治にかける決意を語った。 【写真】駅の利用者に当選のお礼を述べる馬淵澄夫氏 小林氏の惜敗率は自民の比例近畿重複立候補者の当選者4人のうち3番目（81％）と厳しい戦いだった。 28日午前3時ごろ、小林氏は奈良市内の選挙事務所で「3年前と同じ比例での復活という結果。おわびしたい気持ちですが、『もう一度立ち上がれ』ということですので、頑張ってまいります」と決意を示した。同日早朝には、近鉄大和西大寺駅前で利用者に「いってらっしゃいませ」「精いっぱい頑張ります」と声をかけた。 一方、奈良1区を制し、8選を決めた立民前職の馬淵澄夫氏（64）もこの日早朝、近鉄学園前駅前で利用者に感謝を述べた。 報道陣に対し、選挙戦を振り返って「与党の批判だけではなく、未来志向でみなさんの暮らしを守るという訴えが通じた」と語った。また、与党の過半数割れについては「次の選挙が政権交代の正念場だ。経済対策、再分配政策を本気で議論する」と意欲を見せた。