『厨房のありす』“ありす”門脇麦と“倖生”永瀬廉が“恋人”に 蒔子が明かした衝撃の事実
ありす(門脇麦)が蒔子(木村多江)から知らされた驚愕の事実
ありすは倖生に励まされ、一人で蒔子と対峙。そこで驚愕の事実を知らされる。未知子は殺されたのかというありすの直球の質問に驚愕する蒔子。誠士にも話を聞こうとするありすを必死で止め、「誠士はあなたのお父さんなの」と告げる。ありすは蒔子の妹である未知子と、今の夫である誠士との間に生まれた子供だった。 一方、倖生はまたもや百花からの情報で、ジエチル亜鉛を発注したのが心護だったことを知る。2人は調べて分かったことを全て打ち明けた上で、心護を問い詰めるが、心護は何も話そうとしない。頑なに真実を隠し、向き合おうともしてくれない心護の態度はありすの心を傷つけた。そのまま家を飛び出したありすは、倖生や和紗(前田敦子)たちが散々探し回った後に三ツ沢家の前で見つけられる。彼女は和紗の家に憧れていたのだ。お互いに隠し事もなく、ただ賑やかに笑っていられる家族に。 それはありすがASDだからというのもある。言葉の裏が読みづらいという特性を利用し、騙してくる人も中にはいるからだ。だからこそ、心護をはじめ、信頼していた人たちが自分に嘘をついていたことが悲しい。「私の周りにはウソばかりです」と零すありすを、和紗が抱きしめる。 「私は味方だろ。何があっても私はありすのそばにいる。それもウソだと思う?」 和紗の言葉でありすは信じられる人もたくさんいることに気づけた。倖生もその一人だ。自分が困っていたら、なりふり構わず手を差し伸べてくれる人がいる。その事実だけで人は前を向いて歩いていけるものだから。ありすは決意を新たに、倖生と五條製薬の創立記念パーティー会場に乗り込む。そして誠士と対峙する2人。一方、心護は蒔子と道隆の前に姿を現し、「本当のことを話しに来ました」と告げる。心護が未知子を殺した犯人とは思えないが、全ての真実を握っていることだけは確かだ。嘘はついている。けれど、それはありすを護るための優しい嘘の香りがする。
苫とり子