卜部功也が3階級制覇を目指し2年8カ月ぶりに戦線復帰。スーパー・ライト級トップ戦線の鈴木勇人と対戦【K-1】
K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級とライト級の2階級制覇王者である卜部功也(ALONZA ABLAZE)が約2年8カ月ぶりに戦線復帰することが2月5日、発表された。 この日、K-1は今年の第1弾大会となる「K-1 WORLD MAX」(3月20日、東京・国立代々木競技場第一体育館)の追加カード発表会見を都内で開催した。卜部は階級をスーパー・ライト級に上げて鈴木勇人(K-1ジム五反田チームキングス)と対戦する。 卜部はスーパー・フェザー級時代には初代K-1王座獲得し世界最強決定トーナメントにも優勝。2018年には王者ウェイ・ルイをKOで破りライト級王座も獲得し、2階級制覇を成し遂げた。ここ数年は自らが立ち上げたジムでの選手育成もあり、試合数が激減していたが、今回は「ジムの体制が整ったというのも一つ」などと本格復帰に踏み切った。なお今回から所属をK-1 GYM SAGAMI-ONO KRESTからALONZA ABLAZEに変更している。 対する鈴木は元Krushスーパー・ライト級王者。2020年から2021年に3連敗を喫し、一時はどん底に落ちるも2022年から7戦6勝(4KO)1敗と完全復活を果たし、大和哲也の持つK-1スーパー・フェザー級王座への挑戦を狙える立場まで浮上している。
卜部は「(復帰の)タイミング的には結構相談していた。“強い選手をお願いします”とかと話してきていたんですが、もう相手を選んでいてはダメだと。どんな相手でもやるという感覚でこの場にいます。それで65kgの一発目で鈴木選手に決まって。多分、大和哲也選手のタイトルに挑戦するような立ち位置の選手なので、一発目としてはきつい選手だと思うが、覚悟を決めて勝ちに行く」と語った。 復帰を決めた理由については「ジムの体制が整ったというのも一つ。まず松谷綺が王者になった。あとは自分があまり言わなくても考えられる選手が集まった。いつまでも指示を出しているチームは絶対に強くない。そこらへんで信頼できるメンバーが残ったので、次はそろそろ復帰してもいいのではという感覚だった」と明かした。 鈴木の印象については「激闘派でしっかり殺しのある選手。ポイントアウトしない、しっかり倒しに来る。緊張感のある試合ができると思う」と語った。そして復帰後の目標として「やるからには3階級目いってやろうという感じはある。目標はK-1の3階級、これしかない。K-1のベルトが一番と今でも思っているので、その価値を高めるだけ。それにふさわしいのは僕だと思っているので、しっかり3階級を獲りに行きたい」とこれまで弟分の武尊しか達成していない3階級制覇を視野に入れた。