国政12年「議員辞職表明」は会見せず文書で…堀井学議員「託された一票を踏みにじる結果に」
STVニュース北海道
堀井学衆議院議員がきょう(2024年8月28日)、議員辞職する意向を正式に表明しました。 一連の政治疑惑事件で「皆様から託された1票を踏みにじる結果となった」と謝罪を表明しました。 「みなさまから託された一標を踏みにじる結果となってしまいました。これらはすべて私の遵法精神の欠如が原因であります」 堀井学議員は、派閥からのキックバック問題をきっかけにした一連の政治資金疑惑事件について、28日に発表した文書でこう振り返った上でー 「本日ここに議員辞職することを決意いたしました」 スピードスケートの選手だった室蘭市出身の堀井議員。 1994年のリレハンメルオリンピックでは銅メダルに輝くなど、選手として一時代を築きました。 (堀井学議員)「このいま私の燃え滾る使命感をこの登別市に命を懸けて使って参ります」 引退後は政治家の道へ。 2007年に道議会議員選挙で初当選。 2012年には国政に進出し、2021年の衆院選では比例復活しました。 しかしー (堀井学議員)「深くお詫びを申し上げたいと思います。誠に申し訳ございません」 堀井議員は安倍派のパーティー券をめぐるキックバック分について、東京地検特捜部の任意の事情聴取に、「収支報告書へ記載しないことを了承していた」という趣旨の供述をしています。 また、選挙区内で自身の名義の香典を秘書を通じて配布した疑いで東京地検特捜部の家宅捜索を受け、容疑を認めているとみられます。 議員辞職を表明したことに地元の有権者はー (登別市民)「当然じゃないですか」 (登別市民)「もともとオリンピック選手で有名だったから選挙に受かったと思うんですけど、いい話も悪い話も聞かない人だった。何をしてくれたのかよく分からない」 (登別市民)「やってしまったこともあるので、しょうがない部分もあるとは思うが、登別としてはすごく残念な気持ちでいっぱいです」 選挙区の票田である苫小牧の市長もー (苫小牧市 岩倉博文市長)「ひとつのけじめをつけざるを得ない彼の立場。選択肢としてはああいう方向しかなかったんじゃないですかね」 次期衆院選への不出馬表明や自民党からの離党など、次第に追い詰められていた堀井議員。 国政に転じてから12年に及んだ議員生活に幕をひくことになりました。