「地震で逃げる場所を考えていて」 東北の復興願うヒマワリ 福島から届いた種から2300本 沖縄・糸満市の平和祈念公園で開花始まる
東日本大震災から13年となった11日、福島県のヒマワリの種から育てた「東北復興支援・ヒマワリ畑」の開園式が沖縄県糸満市摩文仁の平和祈念公園であった。福島と沖縄でヒマワリを育て、それぞれの種を届ける取り組みで、同公園での開園は9回目。2300本のヒマワリは二分咲きで、4月上旬ごろまで見られるという。入場無料。 【写真】フランス人アーティストが平和祈念公園で描いた地上絵 福島・沖縄絆プロジェクトの鈴木伸章さんが福島県大熊町の種を提供し、糸満市の知的障がい者支援施設みなみの里の利用者が植え付けた。 主催する県平和祈念財団の金城克也会長は「早期の復興と世界平和を願っている」とあいさつ。沖縄福島県人会の木村貞夫さんは「原発事故の影響で福島にはいまだ帰還困難区域があり、なかなか改善されない。沖縄の皆さんも油断せず、大きな地震が来たら逃げる場所を常に考えていてほしい」と呼びかけた。 開園式には市内の保育園児も参加し、ヒマワリ畑沿いを歩いて楽しんだ。(南部報道部・榮門琴音)