“アジア王者”としてパリ五輪参戦が理想的だが…準優勝の方が本大会で突破の可能性が高い? C組&D組の難易度を探る
最高のフィナーレを迎えてもらいたい
エジプトは東京五輪に続く出場となるが、A代表のエースであるモハメド・サラーがオーバーエイジで招集されるかは、大会全体の中でも注目トピックの1つ。東京五輪の時は同国協会が熱望し、本人も前向きだったと伝えられるが、リバプールが拒否する形で実現しなかった。 今回もすでに1月のアフリカ・ネーションズカップに参加しており、そこでの負傷が後半戦のコンディションとパフォーマンスに影響した経緯があるため、リバプール残留なら招集が認められない可能性が高いと見る。 A代表の招集経験もあるFWオサマ・ファイサル(ナショナル・バンク)やFWイブラヒム・アデル(ピラミッズ)といったパリ五輪世代のタレントはいるが、オーバーエイジの選考が鍵を握る。 また、C組なら北中米カリブ海勢のドミニカだが、D組だと南米1位のパラグアイとなる。2年前のU-20北中米カリブ海選手権が大陸予選を兼ねていたため、ドミニカの実力を測るのは難しいが、同大会でエルサルバドル、ジャマイカ、グアテマラを相手に勝ち上がり、決勝ではアメリカに0-6で敗れた事実を踏まえれば、南米予選で東京五輪の金メダルのブラジルを倒したパラグアイとの実力差は想像に難くない。 パラグアイはMLSでメッシやスアレスと前線を組むFWディエゴ・ゴメスが攻撃の中心だ。南米予選は不参加だったフリオ・エンシソ(ブライトン)も注目されるが、パラグアイも銀メダルを獲得したアテネ五輪を参考にすれば、オーバーエイジでA代表の主力クラスを招集することは濃厚だ。守備の統率力を重視するならDFオマル・アルバレーテ(ヘタフェ)やGKカルロス・ミゲウ・コロネウ(ニューヨーク・レッドブルズ)などが有力か。 総合的に見ると、C組の方が戦いやすそうだが、日本の機運や選手たちの自信を考えれば、アジア王者として堂々と世界に挑むべきだろう。ファイナルで勝っても負けても一旦、チームは解散して、それぞれの所属クラブでアピールしていくことになるが、五輪出場を決めたカタールの地で、最高のフィナーレを迎えてもらいたい。 文●河治良幸
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