■チームの紅一点 南原ちずる

『マジンガーZ』のロボットアニメ要素に、『仮面ライダー』の変身要素が足されて発展した『ゲッターロボ』。3機合体だった『ゲッターロボ』から5機合体へと増え、玩具でも実際に再現されたのが『超電磁ロボ コン・バトラーV』である。 　そんな『コン・バトラーV』のヒロインは南原ちずるだ。勝気かつおてんばな性格で研究者の家族という点では前述の2人と似ている。しかし戦闘でのポジションは、コンバトラーチームの一員となっており、主人公と肩を並べる戦友としての要素が色濃い。どちらかというと、戦隊ものの紅一点に近いポジションである。 　彼女が主人公・葵豹馬に想いを寄せているのは周知の事実だったが、彼が鈍感だということもあって最終盤まであまり深い関係にはならなかった。とはいえ、その微妙な距離感も人気の理由の1つだったのかもしれない。 　パイロットスーツは、真ん中にVの文字が描かれた、ピンクを基調にしたミニスカートのスーツだ。手足部分の黄色や緑色のロングヘアと合わせると、かなりカラフルで見栄えが良い。 　私服も含めてミニスカートでのアクションが多く、シャワーシーンも比較的頻繁にあったからか、デザインの良さも相まって、当時かなりの人気ヒロインであった。 　今回は、巨大ロボットものの最初期作品に登場する3人のヒロインを紹介してきたが、共通点は多くあれどそれぞれ違った魅力も感じられる。あなたはどんなヒロインに夢中になっただろうか。