函館線の貨物脱線、安全委が調査 運転再開の見通し立たず
北海道森町のJR函館線を走行していたJR貨物の貨物列車が脱線した事故で、運輸安全委員会は16日、調査官2人を派遣し現地調査を開始した。事故の影響で函館線は森―長万部間で運転を見合わせ、再開の見通しは立っていない。 同社やJR北海道によると、先頭の機関車1両を含めた21両編成で貨車5両が脱線。現場近くのレールに3カ所の損傷があった。事故の約15分前に同区間を走行した貨物列車に異常は確認されていない。徒歩で12日にレール付近の巡回を実施し、翌13日にも列車から目視で確認していた。 JR北海道の島村昭志常務取締役は「安全委の調査に最大限協力し、なるべく早く運転再開をしたい」と話した。