和歌山城クリーン大作戦・陸自隊員が命綱つけて清掃活動
和歌山市による和歌山城公園の清掃活動「和歌山城クリーン大作戦」が5月22日から始まり、陸上自衛隊員や企業の社員などが、ボランティアでお城のゴミ拾いや掃きそうじをしています。 今回で32回目となるこの取組みには、毎年、大阪の陸上自衛隊信太山駐屯地に所属する第37普通科連隊の隊員をはじめ、一般企業や団体のメンバーらが参加しています。 このうち陸上自衛隊員は命綱を身につけて、天守閣の屋根にこびりついた鳩のフンをへらを使って丁寧にこそぎ落としたり、石垣に登って雑草を取り除くなど、危険な場所の清掃を行っていました。 清掃に先立って西の丸広場で開かれた式典で、和歌山市の尾花正啓市長は「これだけ長く続いているのは皆さんのおかげです。6月1日に開かれる全国『みどりの愛護』のつどいでは和歌山城公園で記念植樹が行われるので、多くの人々に和歌山城公園の魅力を楽しんで欲しい」とあいさつしました。 陸上自衛隊第37普通科連隊の神谷敏好・中隊長は「近年地震災害が多いなか、今回のようなロープを使っての作業は、道路の寸断を想定した障壁を乗り越える動作に役立ちます。和歌山市民の象徴で国の史跡でもある和歌山城の清掃に携われることは大変光栄です」と話しています。クリーン大作戦は23日まで行われます。