監督・主演を務めたのは、国民的人気コメディアンで俳優のジャー・リン

　安藤サクラ主演の「百円の恋」（14）をリメイクし、世界累計興収約740億円を超える大ヒットを記録した中国映画「YOLO 百元の恋」の場面写真13点が、一挙披露された。本作で監督・主演を務めたジャー・リンの魅力と、作品に対する覚悟が伝わるカットとなっている。 【フォトギャラリー】中国で大ヒットした「YOLO 百元の恋」場面写真＜全13枚＞ 　ジャー・リンは、中国で国民的人気を博すコメディアン兼俳優。中国漫才や舞台喜劇などで活躍し、中国のSNS「Weibo」のフォロワーは1770万人を突破。初監督・脚本・主演を務めた「こんにちは、私のお母さん」は中国国内歴代2位の興行収入を記録し、全世界興行収入約900億円の大ヒットとなった。 　本作は、ジャー・リンが「百円の恋」の安藤サクラに感銘を受けたことを契機に、中国の映画会社が東映グループにリメイクをオファー。ジャー・リンが監督・主演を務め、自身の生き様でもある「国民的大人気コメディアン」という要素を主人公・ローインに映し出し、「自分を探して強くなっていく人間ドラマ」を描いた。 　32歳、無職で実家に引きこもる筋金入りの怠け者ドゥ・ローイン（ジャー・リン）はある日、出戻りの妹と大喧嘩をし、とうとう家を出る羽目に。偶然出会ったボクサーのハオ・クン（ライ・チァイン）に一目惚れし、ボクシングを始めることになったが、試合に負けたクンはジムを辞めて、ローインの前から姿を消してしまう。「一度は勝ってみたい」何もかも失ったローインは、ボクシング大会への出場を決意する。 　中国では2月10日に封切られ、春節期（旧正月＝2月10～18日）のNo.1ヒット作となり、中国でリメイクされた日本映画の最高興行収入記録を大幅に更新。最終興収は約35億元（約730億円）を超え、アメリカを含む世界累計興行収入は約740億円超の大ヒットを記録した。 　ジャー・リンは、本作のために1年以上もメディアの前から姿を消し、本編の撮影と並行して超過酷なトレーニングを敢行。約9カ月かけて50キロ以上の減量を成功させた。中国では、「40歳を超えてもこんなに変われるのか！」とジャー・リンの実年齢にも注目が集まった。場面カットからは、ジャー・リンの魅力と作品に対する覚悟を垣間見ることができる。 　アメリカ公開時のタイトルで邦題にも使われている「YOLO」は、「You Only Live Once.（人生は一度きり）」の頭文字を取った言葉で、作品を通して観客に伝えたかったメッセージになっている。 　「YOLO 百元の恋」は、7月5日より新宿バルト9ほかで全国ロードショー。