黒土で分解、生ごみ「キエーロ」! 福島市、削減方法周知へ実演
一般廃棄物の排出量が全国で13番目に多い福島市は、黒土を使った生ごみの削減方法の周知に努めている。「ごみゼロの日」の5月30日、市役所で実演会が開かれた。 「キエーロ」と呼ばれる方法で、プランターなどの容器に黒土を入れ、深さ約20センチの穴を掘り、生ごみを埋めるだけで済む。夏場は数日、冬場は2週間程度で生ごみが分解される。家庭でも手軽に取り組めるのが特長だ。 実演会には市民らが参加した。市ごみ減量推進課の職員がキエーロの使い方などを示した。主婦の安斎由(ゆか)さんは、自宅で今回紹介された削減方法に取り組んでいる。この日は友人を誘って参加した。安斎さんは「重いごみ袋を集積所に持って行く回数が減った」と、効果を実感しているという。 市は出前講座や講習会などを通じてキエーロの周知を図る。キエーロは6月28日まで市役所9階で展示している。 環境省の一般廃棄物処理事業実態調査によると、2022(令和4)年度の市民1人1日当たりのごみ排出量で、福島市は人口10万人以上の259都市の中で13位だった。市は可燃物の中で最も割合が多い生ごみの削減に力を入れていく。
(県北版)