【大学野球】亜大が駒大を破り1部残留を決める 正村監督「ホッとしている、良かった」
◆東都大学野球春季リーグ戦第4週第2日▽亜大2―0駒大(24日・神宮) 亜大が2つ目の勝ち点をマークし、1部残留を決めた。 0―0で迎えた2回裏2死満塁、的場北斗遊撃手(3年=東海大山形)の中前適時打で先制。これが決勝打となった。また、右腕・斉藤汰直(たいち、3年=武庫荘総合)が3安打無失点で自身初の完封勝利を飾った。 1月に新たに正村公弘監督(60)が就任し、「自立」をテーマに掲げて迎えた初のリーグ戦が終わった。試合後の会見では、1部残留という結果に「ホッとしている、良かった、それだけです」と率直な思いがあふれた。 4季ぶりの優勝を目指したが苦しい試合が続いた。正村監督は層の薄さを課題に挙げ、「代打に出せる選手がいない。守備の乱れで失点しているのでそこら辺を改善しないといけない」と厳しい表情で語った。また、主将・正高奏太(4年=狭山ケ丘)は監督が課題に挙げた打撃陣について、「技術やパワーを持ってる選手は多いが経験が少なく大事な場面で出せない。しっかり経験を積んでいくことも大事」と振り返った。 その一方で投手陣には収穫のあったリーグ戦だった。絶対的エース・草加勝(現中日)が抜け不安視する声もあった。だが、投手育成に定評のある正村監督のもとで「斉藤も含めて北嶋だったり井上、川尻だったり投手陣が伸びている」と主将は話す。下半身の使い方を重視して練習しており「年明けからやってきたことがつながって結果に表れたと思う」と成果を感じている。 秋季リーグの戦いに向け、「チーム力がいまひとつな部分がある。1人1人の練習に対する姿勢や生活面1つにしても変えていかなきゃいけないと思うので、もう1回チーム力を高めていけるようにやっていきたい」と強い決意を述べた主将。生まれ変わった亜大の今後の活躍が楽しみだ。(大中 彩未)
報知新聞社