アーティスト・清川あさみが紡ぐ「ファッション」とは 鹿児島・霧島アートの森で作品展開催中
ＫＴＳライブニュースでは鹿児島県湧水町の霧島アートの森で開催中の清川あさみ展のみどころについて、シリーズでお伝えしています。 １９９０年代に雑誌モデルとして活躍した経歴も持つ清川さん。今回は、そんな清川さんとファッションを切り口に、彼女が描こうとする目に見えないものに迫ります。
「エネルギーをいただいて、作品自体も輝いてくれそうな気がしています」霧島アートの森を訪れ、このように語る清川あさみさんは１９７９年兵庫・淡路島生まれ。文化服装学院在学中からモデルとして活躍し、雑誌を彩りました。 卒業後は本格的にアーティスト活動を始動。写真に繊細な刺しゅうを施して制作を続けてきました。 清川あさみさん 「たまたまファッションの学校にいたので、糸に出会ってその糸が写真と融合したらすごく面白い世界が描けるんじゃないかと思ったのが最初のきっかけです」
ここ数年の作品には神話やＳＦ映画のような景色。私たちの目には見えない世界が広がっています。 見えないものに目を向ける清川さん。そのルーツは「東京モンスターシリーズ」にあるといいます。 １９９０年代の若者のスナップ写真に刺しゅうを施した代表作の一つ、東京モンスターシリーズ。 「自分自身も９０年代さまよっていた原宿で、いろんな夢を探して街を歩いていたんですが、当時は自分の服で表現していたんですね。自分の表現をするのに何か反骨精神的なものがよろいになってかぶさっているものがあって、それってモンスターになぞらえて表現してみたら面白いんじゃないかな？ と思って作ったんです」清川さんはモンスターという言葉を選んだ理由をこう語ります。
ピンクのストールに、カラフルなワンピース。少女漫画のように輝く瞳が縫い付けられている作品。 タイトルは、「何億光年でも待ってる」。夢見る世界や、新しい自分。何かを探して待っている街中のモンスターです。 清川さん 「なんか自信があるんですよね、ここのエリアにいた若者っていう。この時代は本当に自由だったので」 美川愛実アナウンサー 「みんなの個性が爆発してたんですね」 清川さん 「そうですね」
