伝統の実習でいまや初冬の風物詩 高校生が“新巻きザケづくり” 「正月と言ったらこれみたいな感じで食べてもらいたい」 鳥取県境港市
日本海テレビ
今年も残すところ1か月余りとなりました。11月20日、鳥取県境港市では、高校生がお正月用の新巻きザケづくりに取り組みました。 実習した高校生 「正月と言ったらこれみたいな感じで食べてもらいたい」 鍋や塩焼きなどお正月料理としても人気がある新巻きザケ。新巻きザケづくりを行ったのは、境港総合技術高校の食品・ビジネス科の生徒たちです。20日、用意されたのは、地元の美保湾で養殖された全長50センチ程の「境港サーモン」。生徒たちは、ぬめりをとったり、塩をすり込んだりする作業を分担しながら進めました。使用した塩は、通常より量を少なめにしてサケ本来の旨味を引き出す工夫をしました。 実習した高校生 「ウロコをとらないように拭くのが意外と難しいです。地元産のサーモンなので皆さん味わってみてください」 「脂が乗っていておいしいので、多くの人に食べてもらいたい」 「(将来は)食品関係に勤めて、お客さんにおいしいと思われるような商品をつくっていきたい」 この新巻きザケづくり。水産高校時代から70年以上続く境港ならではの伝統の実習で、いまや初冬の風物詩にもなっています。 境港総合技術高校 田嶋雄一 教諭 「生徒は、やればやるほど手慣れた作業になっているので、加工技術も身についています。生徒が真心を込めて作っているので、真心込もった商品を年末に食べて正月を迎えてもらえたら」 今年作った1350本は、12月7日(土)、境夢みなとターミナルで生徒たち自らが販売することになっています。