【人気ゴルフ工房のぶっ飛びドライバー・番外編①】人気シャフトと試打者・堀越良和プロの印象に残ったシャフトを一挙公開!
マルチフレックスとはどんなシャフト?
シンカグラファイト Zinger 6 「マルチフレックスは一般的に手元を緩めて先も緩める、所謂『ダブルキックポイント』傾向になりやすいです。どちらかというと軟らかめが多く、テークバック、切り返しの時にタイミングが合えば振りやすく感じ、合わない人にとってはとことん合わせづらくなってしまうシャフトでもあります。球も上がるしつかまってくれることが特徴ですが、元調子が好きで、タメが強い人には合いにくいことが多いですね」(堀越)
堀越プロが印象に残っているシャフト2選 !
①ツアーAD VF-5(S) 「個人的には中調子系のシャフトが好みなのですが、この『VF』は元調子系のシャフトです。元調子系はリリースが早かったりする人には合いにくく、タメができる人の方が合いやすい傾向があります。私自身コックが溜まるタイプではないのですがとても打ちやすかったので、シャフトの挿し方もお店ながらの秘密があるんじゃないかと思いました」(堀越)
②USTマミヤ ATTAS KING(4X) 「先調子系で軽くて、4Xなので結構しっかりしていましたね。しっかりしているけれど先が動くので、ロフトの影響もありますが球が上がりやすい印象でした。オリジナルであの組み合わせをしてくることが珍しく、クラブとしての仕上がりをシャフトが助けてくれているような1本でした」(堀越)
総評
「スライスを改善するために先調子でつかまるシャフトが多い反面、上級者にはつかまり過ぎない中調子~元調子系のシャフトが人気ということが今回の連載で見えてきたかと思います。もちろんヘッドとの相性やチップカット、バットカットなど味付けがかなり変わる要素も大きいと思います。そしてつかまる、つかまらないというだけではなく、切り返しのタイミングや振り心地によってフレックスや重量も変わり、工房店主さんのいわゆる “町中華” のような様々な味付けが楽しめることがカスタムクラブを作ることの楽しみではないでしょうか」(堀越)
ちなみに……、自分に合ったシャフトを見つけるためには?
「まずはクセのない中調子から試して、球の様子を見てキックポイントを決めていく。流行りのシャフトはツアーの影響が多いですが、プロが使っているから必ず合うっていうわけではないので、近くの工房やスタジオにてフィッティングを受けることが近道だと思います。ですが、今回ランキングに多かったように中調子系が多かったことから、今後もクセのないシャフトが主流になっていくと感じました。またシャフトとヘッドは必ずセットで考えなくてはいけないので、ヘッドの相性をみて、活かしてくれるシャフトを選択するべきだと思います」(堀越) 来週はヘッド編をお届けします。お楽しみに !
みんゴル取材班
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