なぜそこまで頑固? 河野大臣が“SNSブロック戦略”で失うものとは
自民党総裁選に出馬する河野太郎デジタル大臣が出馬会見で語ったSNSの“ブロック方針”が話題となっている。 【映像】“ブロック継続”河野大臣に総理の資質はあるのか? 河野大臣は、記者からの「X(旧Twitter)で一般人をブロックしたり、国会答弁で『所轄外』という答えを連発している姿勢が『総理の資質としてふさわしいのか』という指摘がある」という質問に対し、「誹謗中傷をネットで受け止める必要は全くありません。誹謗中傷されたらまずはそこをブロックするということをお勧めしたいと思っておりますし、そこでブロックしたことを『ブロックして何だ』と言って批判をするのはおかしいということも、声を大にして申し上げたい」などと回答。今後もSNSのブロックについての方針は変えないことを示した。
河野氏の「ブロック」が取り沙汰されている点について、ダイヤモンド・ライフ副編集長の神庭亮介氏は「些末な問題。ブロックされても別のアカウントから投稿を見ることはできるし、国民にとって重要な情報がXでだけ発信されることはない。『ブロックされると国民の声が届かない』という批判もあるが、そもそも総理大臣がクソリプも含めてすべてのSNS投稿に目を通しているかといえば、そんなことはない。ブロックしていても、していなくてもその点は変わらない」と述べた。
神庭氏は「ブロックしたければすればいい」と話す一方、「PR戦略としてはもったいない」とも指摘する。 「河野さんは現役世代の社会保険料の軽減など、非常に重要な政策を発信している。せっかくなら、本筋の政策論で盛り上がってほしいのに、無駄にブロック話の方に注目が行ってしまう。アンチも含めた国民、有権者の目にどう映るかを考えるなら、ブロックせずにミュート(対象者のX投稿を自分が見えないようにする機能)で済ませるという手もあるのではないか」 (『ABEMAヒルズ』より)